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「ご安全に」あいさつ運動について
質問内容
回答内容
所蔵資料では「ご安全に」あいさつ運動についての記述は見つからなかった。WEBページでは、「ご安全に」あいさつ運動について、またその由来について書かれた資料が見つかったので紹介した。
資料①には「現在、作業現場で広く使われている『ご安全に』という挨拶や、作業前に危険を予想し対策に結び付ける『危険予知(KY)活動』は、当社が始めた活動です。」との記述がある。資料②には「当社で始まった安全活動の中には、全国に広まったものもあります。たとえば現在、多くの企業で日常的なあいさつとして浸透している『ご安全に!』は、昭和26年、製鋼所製鋼課の大中副長が、ドイツの鉱山で『Gluckauf』という『ご無事で』という意味の坑夫のあいさつ言葉を知り、帰国後、従業員への安全啓発策として『ご安全に!』をあいさつ言葉にするよう提言しました。そして『ご安全に!』あいさつ運動は、鉄鋼業界を中心に日本全国へと広がっていきました。」との記述がある。資料③には「私が新入社員で配属されたときの製造部長は情熱を持って物事を徹底的にやるいわゆる『怖い人』だった。今では日本の鉄鋼各社の工事現場で日常交わされている『ご安全に』と言う挨拶も元は、この方がドイツに出張されたとき炭鉱で炭鉱夫たちの間で交わされていた挨拶を持ち帰り社内に徹底されたのが始まりである。」との記述がある。資料④には「ご安全に!…普段あまり耳にしない言葉・挨拶でしたが、最近に至っては多く耳にするようになりました。日本で初めて、昭和28年から住友金属工業では、現場での安全意識高揚・喚起するために、全事業所で挨拶運動として展開したようです。ちなみに、ご安全にの語源は元々、ドイツの鉱山で使われていた挨拶の言葉「ご無事で (グリユックアウフ)」が発祥らしいですが日本では明治時代にドイツ語のまま使われ始め、大正時代に「ご安全に」と訳されたそうです。」との記述がある。
回答館・回答団体
岡山県立図書館
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