会陽って何だろう − 寺社の紹介(備中地区) 
リストマーク 名称(ヨミ) 三尾寺(ミオジ)
リストマーク 所在地 新見市豊永赤馬
− 三尾寺本堂(撮影:1995年) −
リストマーク 寺社の説明 正式には、「如意山蓮浄院三尾寺」
宗派:真言宗
開基:神亀4(727)年、行基菩薩 ※寺伝・縁起等による
本尊:十一面千手観音
リストマーク 当寺の会陽
起源等 はじまりは、定かではないが、数百年の伝統があるといわれている。
もともとは、旧12月17日の夜行われていたが、後に3月の第1土曜日に行われるようになった。
しかし、参加者の減少などにより、昭和59(1984)年から福引会陽に変更され、福引きにより、その年の"福"を決めている。
現在の
会陽
現在は、福引会陽が行われている。
平成14(2002)年には、県内各地から約120人が参加した。
その他 会陽の中止前は、参加者は、約5,60人になっていたが、戦前・戦後の一時期は、500人を越した時期もあったという。
リストマーク 参考情報 三尾寺は神仏習合の寺院であり(神仏習合とは、文字通り「神と仏が重ね合わさる」ということで、仏教伝来以来、日本の神と仏教の仏が交わり融合していった状況をいう)、明治の神仏分離までは延喜式内社、日桃竢゚乳穴〔ひめさかかなちあな〕神社の別当寺であった。
また、かつては、山上一帯に十二坊を数えた古刹であった。
現在でも、文化財が多く残されており、行基菩薩作と伝えられる本尊・十一面千手観音や弘法大師作の不動明王と毘沙門天はいずれも桧の寄木造りで極めて保存がよく、国指定重要文化財である。
本堂も県指定の重文で、茅葺きで室町時代後期の寺院建築を残している。
リストマーク ギャラリー
◆シンギほか一式(撮影:1995年)
※シンギは、左から2つ目、その左が牛玉
また、文字の欠けから版木の傷みがわかる
◆シンギ(撮影:1995年)
※立てた状態
◆牛玉と枝牛玉(撮影:1995年) ◆本堂(撮影:1995年)
※別アングルからの写真
◆日桃竢゚乳穴神社の鳥居(撮影:1995年)
※三尾寺は、この神社の別当寺であった。
◆日桃竢゚乳穴神社の社殿(撮影:1995年)
リストマーク 参考文献 『阿哲郡誌』 阿哲郡教育会/編纂 (1931年)
『岡山の会陽』 三浦叶著 (1985)
『家族連れらが“福”求め行列 新見・三尾寺で会陽』 山陽新聞 2002年3月7日
 トップページ        寺社一覧リスト        このページの一番上に
〔岡山県立図書館メディア工房〕
《ご参考》デジタル岡山大百科を使えば、さらに関連情報を調べることができます。
  〔 本を探す ・ インターネット上で郷土情報を視聴する ( キーワード 地図 ) ・ レファレンス事例を探す 〕