きせきの子牛「元気君」 − 元気君や紙芝居のご紹介
リストマーク 名称 元気君のきせき
− 「元気君」のいる牛舎(撮影:平成18(2006)年5月) −
リストマーク 説明 現在、「元気君」のいる牛舎は、「おかやまファーマーズ・マーケット ノースヴィレッジ」内にある北ヨーロッパ風の建物です。
そこでは、蒜山〔ひるぜん〕高原での放牧が有名なジャージー牛の飼育の見学や乳しぼり体験ができます。

●「元気君」のきせきとその後
平成10(1998)年4月 津山市の石岡〔いしおか〕牧場で誕生
※黒毛の雄、交雑種〔黒毛和種×ホルスタイン種〕
平成10(1998)年10月18日 台風10号により発生した洪水により、濁流〔だくりゅう〕にのみこまれ、流される
平成10(1998)年10月20日 90キロ流され、牛窓〔うしまど〕沖の黄島で奇跡的に生きているのが、発見される
平成10(1998)年10月21日 石岡牧場にもどる
※背中に軽いすり傷があるが、体調は良く、出されたえさをたいらげたという
平成10(1998)年11月 「おかやまファーマーズ・マーケット ノースヴィレッジ」に寄贈〔きぞう〕される
平成11(1999)年3月14日 公募により、「元気君(アルファベットでは、「GENKY」)」と名づけられた
平成11(1999)年5月 「元気君」のエピソードを題材にした紙芝居が完成
平成11(1999)年11月 この紙芝居が「第20回 神奈川県〔かながわけん〕手づくり紙芝居コンクール」で最優秀賞を受賞
*「吉井川フェスタ2000」など、多くのイベントに出て、現在にいたる*

リストマーク ギャラリー
「元気君」が生まれた石岡牧場
(撮影:平成18年5月)
「元気君」が流された吉井川〔よしいがわ〕
※石岡牧場付近
(撮影:平成18年5月)
「元気君」が流された吉井川
※西大寺〔さいだいじ〕(岡山市)付近
(撮影:平成18年5月)
「元気君」が流れついた黄島〔きじま〕
(撮影:丸谷憲二氏)
「元気君」が流れついた付近を拡大 現在、「元気君」がいるノースヴィレッジ
(撮影:川元 一夫氏)

** 奇跡の子牛物語 **

ぼくは、平成10年10月18日に岡山県をおそった台風10号の大雨で、大こうずいになった吉井川を90キロも流されて、広い瀬戸内海の小さな島の黄島にたどりつき、奇跡的に助けられた子牛です。
ぼくが住んでいた津山市の石岡牧場も、あっという間に水びたしになり、ぼくは、吉井川のだく流にのみこまれました。まっ暗やみの吉井川を、ひとりぼっちで流された時は、とても恐ろしく、流れが速くなるたびに、「これで死んでしまうのか」と弱気になりました。しかし、お父さんやお母さん、いっしょにいた友達のことを思い出しがんばりました。そして夜明けに、島にたどりつくことができました。牧場に再び帰って、友達に会えた時ほど、うれしかったことはありません。
こんどの水害では、たくさんの人たちが大きなひがいをうけたことを知りました。どんなに苦しい時でも、希望をもって勇気を出せば、ぼくのように、幸運をつかむことができます。みなさんもくじけずがんばってください。

※「元気君」を紹介したパンフレットから引用
リストマーク 参考文献 おかやまファーマーズ・マーケット「ノースヴィレッジ」発行パンフレット
「奇跡の子牛戻る」 1998年10月22日付け 山陽新聞
「生還牛「元気君」勝央で命名式」 1999年3月16日付け 山陽新聞
「感動”全国区”きせきの子牛」 1999年11月16日付け 山陽新聞
 トップページ        元気君や紙芝居のご紹介        このページの一番上に
〔岡山県立図書館メディア工房〕
《ご参考》デジタル岡山大百科で関連情報を検索する。
  〔 本を探す  ・  インターネット上で郷土情報を視聴する ・ レファレンス事例を探す 〕