岡山 月々の花 3月 − カ行
カ行の花
カイドウ カランコエ ギョリュウバイ キンギョソウ・
ヒメキンギョソウ
クンシラン コノフィツム
花の紹介

カイドウ−花・木
(撮影:02.3.21)

カイドウ−花・幹
(撮影:02.3.21)
*名称
 カイドウ
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 バラ科マルス(リンゴ)属
*性質
 落葉小高木(高さ5mぐらい)
*原産地
 中国
*説明
 花期、3から5月。
 花色、ピンク。
 一般にはハナカイドウのこと。サクラの咲く頃、葉に先立って薄紅色の艶麗な五弁花をつける。本来は一重だが園芸種では半八重、八重咲きが多い。花を房状につけ下垂して咲く。蕾は紅色で美しく、開花につれて淡色になる。枝は絡まり合う感じである。カイドウの仲間は北半球の温帯に約30種が分布する。その中から食用として改良されたのがリンゴである。
*別名
 ハナカイドウ(花海棠)・スイシ(垂枝)カイドウ
*参考情報
 中国の故事「海棠の眠りいまだ醒めず」は玄宗皇帝が美酒に酔った楊貴妃をたとえたもので、以来カイドウは美女を形容する言葉となった。

カランコエ−花・茎・葉
(撮影:07.3.11)

カランコエ−花
(撮影:07.3.11)
*名称
 カランコエ
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 ベンケイソウ科カランコエ属
*性質
 多年草・多肉植物(高さ10cmから3mぐらい)
*原産地
 マダガスカル・東アフリカ 
*説明
 花期、11月から翌年4月。
 花色、白・赤・黄・紅。
 園芸品種が多く、匍匐性から高性種まであり、花形は筒形から4弁花など様々。この写真の花は後者のほうで八重咲き。葉は多肉質で、まっすぐに伸びた茎の先に花がつく。乾燥に強いが過湿に弱い。
*別名
 ベニベンケイソウ(紅弁慶草)
*参考情報
 ほかにも交配種が多くあるようだが、寒い季節を温かくしてくれるような花である。

ギョリュウバイ-木・花
(撮影:02.3.8)
*名称
 ギョリュウバイ
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 フトモモ科レプトスペルマム属
*性質
 落葉低木(高さ3から4mぐらい)
*原産地
 オーストラリア・ニュージーランド
*説明
 花期 3から8月。
 花色、白・紅。
 花は1から2cmくらいの5弁の小花を頂または葉腋につける。花色は白に淡紅がさすのでピンクに見える。葉は長さ1から2cm、披針形で硬く互生。
*別名
 魚柳梅・レプトスペルマム
*参考情報
 中国のギョリュウ(御柳)とウメを組み合わせた和名で、葉がギョリュウのように細かく、花がウメに似たのに因むのであろう。 

キンギョソウ−花・葉
(撮影:07.3.17)

ヒメキンギョソウ−花・茎
(撮影:07.3.)
*名称
 キンギョソウ
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 キンギョソウはゴマノハグサ科キンギョソウ属
 ヒメキンギョソウはゴマノハグサ科リナリア属
*性質
 キンギョソウは多年草(高さ20cmから1mぐらい)
ヒメキンギョソウは越年草(高さ約20か50cmぐらい) 
*原産地
 キンギョソウは東ヨーロッパから北アフリカ
 ヒメキンギョソウは地中海沿岸
*説明
 花期、3から6月。
 花色、白・黄・紅・紫。
 花冠は上下二唇でつまむと金魚の口のように開閉する。高性種は切花、矮性種は鉢植え・花壇に用いられる。茎の上部に多数穂状に咲き乱れ、金魚に見立てられる。群生すると花壇が賑やかである。ヒメキンギョソウはキンギョソウに似ているが、小形で、全体に線が細い。種がこぼれて庭、路に逸出することも多い。 
*別名
 スナップドラゴン(キンギョソウ)
*参考情報
 ヒメキンギョソウはリナリアと属名でも呼ばれことも多い。

クンシラン−花・葉
(撮影:02.3.17)
*名称
 クンシラン
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 ヒガンバナ科クンシラン属
*性質
 常緑多年草(高さ50cmぐらい)
*原産地
 南アフリカ
*説明
 花期、3から5月。
 花色、橙・赤橙・黄。
 葉はやや肉厚で60から80cmあり、8から10枚根元から叢生し広線形。ラッパ状の花は15から20個集まって、扁平で太い花茎の先に1個上向きにつく。鉢植えの鑑賞が中心のため花が大形で鮮明、葉が短いものが好まれる。   
*別名
 君子蘭
*参考情報
 現在クンシランといわれるのは別種のもので、この花は本来は、ウケザキクンシラン(受け咲きクンシラン)とか大花君子蘭とされている。中国でも君子蘭の名が使われ、日本以上に、人気がある。

コノフィツム−花・葉
(撮影:02.3.30)
*名称
 コノフィツム
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 ツルナ科コノフィツム属
*性質
 多年草・多肉植物
*原産地
 南アフリカ共和国に自生する。
*説明
 花期、3から6月。
 花色、白・黄・ピンク・紅紫。
 花色も変化に富む。写真の花は黄色で昼過ぎになると咲く。菊の花によく似ている。茎は退化し、根元の僅かの茎でつながり群生する。高度に多肉化した葉のみで、葉の形は種々で円錐状から卵形等。冬も軒先に置いたままである。
*別名
 不詳
*参考情報
 多肉植物のメセン類と呼ばれる植物群の1つ。
参考文献
 岡山県自生植物目録      大久保一治著          1989
 花ごよみ花だより        八坂書房編           2003
 咲く順でひける四季の花辞典 鈴木路子監修          2004
 花の名前辞典          浜田豊彦監修          2005
 花ごよみ365           八坂書房編           2005
 花おりおり 1〜10巻      湯浅浩史 文 矢野勇ほか   2000-2006
 木の名前がわかる辞典     大嶋敏昭 監修        2002  
 樹木                菱山忠三郎           2007 
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