岡山 月々の花 4月 −ナ・ハ行
ナ行・ハ行の花
ナガミヒナゲシ ノダフジ バーベナ  ハナズオウ 
ハナタバコ ハナミズキ ハナモモ ハラン
花の紹介

ナガミヒナゲシ − 群
(撮影:02.4.26)

ナガミヒナゲシ − 花
(撮影:02.4.26)
*名称
 ナガミヒナゲシ
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 ケシ科ケシ属
*性質
 越年草(高さ60cmぐらい)
*原産地
 欧州・地中海沿岸
*説明
 花期、4月。
 花色、黄赤・橙赤。
 近年、空き地等に広がりつつある帰化植物。花はヒナゲシにない橙赤色。果実は丸くなく、長細い特徴からその名がついた。全株粗毛を密生。葉は羽状に深裂。皺のある薄い4弁の花を開く。
*別名
 長実ヒナゲシ(雛罌粟)
*参考情報
 麻酔物質を含まない。果実は、上の写真にあるように、細長い形が特徴である。

ノダフジ − 花・葉
(撮影:02.4.29)
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*名称
 ノダフジ
*撮影地
 岡山県和気郡和気町
*科・属名
 マメ科フジ属
*性質
 蔓性落葉木(高さ2mぐらい)
*原産地
 北海道を除く、全国の山野に分布
*説明
 花期、4から5月。
 花色、白・藤。
 長さ2cm前後の蝶形の花が多数まとまり、枝先から20から100cmの花房が垂れ下がる。葉は羽状で長さ4から10cm。一般にフジといえばノダフジのことで蔓は右巻き。秋に豆果が垂れる。
*別名
 フジ・藤
*参考情報
 フジの葉と花の対比が美しい。

バーベナ − 花・葉
(撮影:02.4.26)
*撮影地
*名称
 バーベナ
 岡山市関
*科・属名
 クマツヅラ科バーベナ属
*性質
 1年草・多年草(高さ30から50cmぐらい)
*原産地
 熱帯・亜熱帯アメリカに分布
*説明
 花期、4から10月。
 花色、赤・桃・青・紫・黄・白。
 花は枝先に多数集まって傘状に小花をつける。花期も長いので花壇の花として好まれる。桜のような花を傘状につけ、地を這うように群がって、春から秋まで長期間咲き続ける。
*別名
 ヒメビジョザクラ(姫美女桜)
*参考情報
 名前はラテン語から。多年草だが、種から栽培したものは1年草になる

ハナズオウ − 花
(撮影:02.4.7)
*名称
 ハナズオウ
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 マメ科ハナズオウ属
*性質
 落葉低木(高さ約2mぐらい)
*原産地
 中国から朝鮮半島
*説明
 花期、3から4月。
 花色、紅色・赤紫。
 やや崩れた蝶形花を枝を飾るようにつける。葉は長さ5から10cmのハート形。蘇芳(同じマメ科で古くから赤色染料として知られている)で染めた赤い色とハナズオウの花色が似ているから名づけられた。 
*別名
 花蘇芳
*参考情報
 江戸時代、中国から渡来、庭木として植えられた。

ハナタバコ − 花・葉
(撮影:03.4.1)
*名称
 ハナタバコ
*撮影地
 鹿児島県国分市
*科・属名
 ナス科ハナタバコ属
*性質
 1年草(高さ1から1.5mぐらい)
*原産地
 南アメリカ
*説明
 花期、5から8月。
 花色、白・赤・黄。
 花は大形で先が5つに裂けた高杯形で、正面からは星型に見える美しい花を多くつける。最近までは栽培が制限されていたが、園芸用に許可されたようだ。岡山では花屋さんで苗を見たことがある
*別名
 ニコチニア・花煙草
*参考情報
 喫煙用のタバコと同種。

ハナミズキ − 花
(撮影:00.4.19)

ハナミズキ − 葉・実・木
(撮影:07.11.2)
*名称
 ハナミズキ
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 ミズキ科ミズキ属
*性質
 落葉中高木(高さ5から10mぐらい)
*原産地
 北アメリカ
*説明
 花期、4から5月。
 花色、白・ピンク・紅。
 葉は長さ8から12cmの卵形で秋には美しく紅葉し、赤い果実ができる。花弁に見えるのは総苞で、苞の先が凹んでいる。花は中心に集まっている。岡山市にも中心街や郊外で春を彩る街路樹としてに多く植えられている。
*別名
 アメリカヤマボウシ・アメリカハナミズキ・花水木
*参考情報
 この木がはじめて日本に来たのは1915年といわれる。その3年前に、当時の尾崎行雄東京市長が寄贈した桜の木の返礼として、この木がアメリカから贈られて来たことはよく知られている。

ハナモモ − 花
(撮影:07.4.7)

ハナモモ − 花・木
(撮影:07.4.7)
*名称
 ハナモモ
*撮影地
 岡山市
*科・属名
 バラ科サクラ属
*性質
 落葉小高木(高さ3mぐらい)
*原産地
 中国
*説明
 花期、4月。
 花色、鮮やかな桃色。
 花形は菊に似て、紅色の中輪の八重咲きになる。庭木に用いられる。桃の花のようでもあるし、菊の花のようにも見え、まさに両者の特徴が混ざった花といえる。
*別名
 キクモモ(菊桃)・花桃
*参考情報
 花の観賞を目的として江戸時代から栽培されていたようである。花つきがよく、花弁が細い。

ハラン − 花
(撮影:02.4.15)

ハラン − 葉
(撮影:07.9.19)
*名称
 ハラン
*撮影地
 岡山市関
*科・属名
 ユリ科ハラン属
*性質
 多年草
*原産地
 中国
*説明
 花期、4月。
 花色、内面は紫。
 花は上向きに咲き、緑球形の腋果を結ぶ。地下茎を持ち、葉は根茎より群生、長さ70cm、幅10から15cm、若葉は巻いて出る。長い柄に大きく広い皮針形で先端は尖っている。花は地上すれすれに咲き、人の目に触れることは少ない。葉は、昔、料理の仕切りによく使われ、また、長大で薄いがしおれにくいので、生花の練習の材料にもなった。
*別名
 葉蘭・馬蘭
*参考情報
 長年庭に植えていたが、花を見たのは最近である。
参考文献
 岡山県自生植物目録     大久保一治著      1989
 花ごよみ花だより      八坂書房編       2003
 咲く順でひける四季の花辞典 鈴木路子監修      2004
 花の名前辞典        浜田豊彦監修       2005
 花ごよみ365         八坂書房編       2005
 「花おりおり」1-10巻     湯浅浩史 文 矢野勇ほか 2000-2006
 木の名前がわかる辞典    大嶋敏昭 監修     2002
 樹木            菱山忠三郎       2007
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