（写真　石津事務所）

石津謙介

「VAN」ブランドで知られるメンズアパレル「ヴァンヂャケット社」の創業者。

男なら誰もが憧れる人生の達人。

団塊の世代にとっては、
ファッションのみならず、
「お洒落」や「ダンディズム」の哲学を通して、
多分野における文化リーダー的な存在だった。

少年期を過ごした岡山ならではの豊かな自然と穏やかな気候が、
服飾を核として戦後の文化史を開く感性を育んだ。

1950年代当時、日本ではまだ男性ファッションという概念がない時代に、
アメリカ学生のファッションであるIVY（アイビー)スタイルを若者に紹介、
ヴァンヂャケット社を創業して、
日本で初めて男性のファッションをトータルでプロデュース、
それまでになかった男性専門のメンズショップという店舗スタイルも同時に創りだした。

「60年代〜70年代、VANを生んだファッションデザイナー・石津謙介は、
”メンズファッションの神様”と呼ばれた。
その圧倒的影響力は、業界でも他者の追随を許さなかった。」
ノンフィクションライターの伴田薫氏は、
「神様と呼ばれた男たち-石津謙介-」と題する著作のなかで述べている。


メンズファッションのプロデューサーとして、
メンズファッションのデザイナーとして、
アパレルの経営者として、
服飾評論家として、
そして、エッセイストとして活躍した。


「お洒落な人より洒落た人になれ」という遺言を残し、
氏の提唱する「人生四毛作論」を全うした。

平成17年(2005年)5月24日没　享年93歳。

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石津謙介プロフィール

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