庭  園
曹源寺の境内は何処も四季の特徴を表し、そこに立つ者の心を癒してくれます。
ここでは本堂の奥の曹源池とその周辺から池の背面をご覧戴くことにします。
(1)曹源池とその周辺
曹源池(亀齢池) ソウゲンチ(キレイチ)
説 明  本堂の前の通路を東に行くと左側に小方丈・厨房など、右側に浴室などがあり、更に左手に茶室とその庭の垣根があります。あとは自然に広々とした書院の前の庭と曹源池に出る。ここは四季を通じて自然の美を堪能できます。
 池の周辺には数多くの四季の花が我々を迎えてくれます。特に春の枝垂桜は代表的なものであるが、夏の睡蓮はクロード・モネの庭園や絵画を想起させられ近代的感覚の寺院であることに驚きを覚えます。
 曹源池は通称で仏式には十境に示されているように「亀齢池」ともいいます。京都の天龍寺の曹源池と同じ池泉回遊式の池であり、住職原田老師の話によると、その池の名にあやかって付けられたとのことであります。寺名と同じ池名となったこととなります。
枝垂桜20030330
− 曹源池の枝垂桜(平成15(2003)年3月30日撮影) −
本堂前から曹源池への通路
秋の小方丈外通路 茶室入り口 池の手前(秋) 掲示板「庭園曹源水」
本堂東の小方丈を
手に通路を東に進む。
茶室への庭を左に石畳の通路を行くと
視野が広がり、曹源池が眼前に現れます。
右の藤棚の中に
掲示板「庭園曹源水」
があります。
禅院庭園の味わいを
示しています。
(2)曹源池の四季
曹源池の四季
枝垂桜の池 満開の藤 初夏の池(黄) 紅睡蓮
春は何と言っても
2本の枝垂桜で、真に

美しい。これを眺める
ための訪問者も多い。
桜の後は池の水面や
周辺は花で賑やかに
なります。
藤棚の藤が満開と
なっています。
池の周りに咲く花は色
とりどりです。
水面を埋め尽くす
ばかりの紅睡蓮。
白睡蓮 池の鯉 紅葉の池 雪の池
こちらは白睡蓮。 鯉が増えました。
藤棚の下に餌箱が
あります。餌を与えて
遊びましょう。
秋になると紅葉が
美しい。
積雪は珍しい。雪の
曹源池は味わい深い
ものです。
(3)奥庭園(書院の北・西側)
秋の奥庭灯篭 躑躅の奥庭
- 左側に書院・右前方に客間 -
広い砂地は円を描いて掃き清められています。
秋の紅葉が美しい
- 初夏の庭園 -
石の並びは客間まで続く
奥庭の古木 牡丹の並び
地面や木の幹にも苔が一面にあり、
時代の経過を表している。
- 修行僧の作務作品 -
色々な牡丹の鉢が池と書院の間の通路に並ぶ。
(4)紅葉谷・ねむり塚
秋の紅葉谷 ねむり塚 古杏句碑
枝垂桜の奥に登ると林があり、
特に秋の紅葉が美しい。
文字通り「紅葉谷」と称します。
紅葉谷の足元にあるねむり塚。
左中央に竈、その奥に月を
見立てた孔のある石塔
があります。
左図の右方の石の平板があり、
人生の晩年を詠った句が刻ま
れている。
「かなかなや 朝の枕灯 
妻と消す」  古杏
池背景の石灯籠 池背面より書院方向 池の岩連
紅葉谷から曹源池の背面を回る
と石灯篭のようなものに出会う。
池の背面から書院方向を見る。 元に戻り竜が天に
登るような岩の姿を見る。
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