くらしの中を歩く
くらしの中になにげない歴史の風情を残しながら守り続けてきた県道(土田街道)は、今開発の流れのなかにあります。江戸時代から続く家、白壁の倉、歴史を記す遺物、名もない石造物、あじわい深い地名などがありました。土地の人に話を聞きながら紅葉のころ、往時をしのんでぶらり歩きをしてきました。街角でお話してくださった多くの人に感謝します。
山端山を背にした土田地区
 醤油屋から呉服屋へと替わりながら、古い民家のおもかげを残す家並
民家 蔵

 土田街道(和気往来)
道 道
小路 石燈籠 道

江戸時代からある家
民家 江戸時代の民家
道の向いは、小字 鍛冶久の地名がある。
鍛冶屋に賜った土地のことで正式には鍛冶給田という。
先祖が鍛冶屋であると聞いた。
八幡宮拝殿新築にかかわった
大工さんの家と聞く。

街の何気ない風景 
焼き杉の壁 なまこ壁 家紋
焼き杉の壁 なまこ壁(四半張り) 家紋

 レトロな雰囲気
出入り口 汲み取り口 格子戸 土塀
出入り口 汲み取り口 格子戸 土塀

民間信仰のいろいろ(現前土田の2体は下記)
お大師さん お地蔵さん お地蔵さん 荒神様
お大師さん
手水鉢に明治八年
7月記
お地蔵さん
本村中須賀中
西分〔にしぶん〕
お地蔵さん
山鼻中
東分〔ひがしぶん〕
荒神様
山に入るとき安全
を祈った

西の端 分かれ道  
土田街道 分かれ道
土田街道の西端の道は残っているが、
車が通れない小道は迂回路に合流している。
左は和気往来へ右は四御神に続く。
このあたりに関所があったとも聞く。
角にある石柱 道しるべ 八幡様へ続く道
角にある石柱 道しるべ 八幡様へ続く道
川市 中溝川 川市
 川市   水路に沿って水との暮らしの知恵が残る
民家 憩いの家 地神様
屋根は昔の姿のまま改修 子どもたちの憩いの家 地神様

お地蔵さん 旧山陽道の西の端 お地蔵さん
お地蔵さま 
西山墓地入り口
西の端 ここから新しい住宅街になり
これから先の旧山陽道は今は残っていない
お地蔵さま
現前土田宅地内

製作者
竜之口電子町内会編集委員会
参考文献
『岡山市史 宗教教育編』 岡山市史編集委員会 1968・3・30 p.638
『上道郡誌』 上道郡教育会編 臨川書店 1922・3・3 p.1043
『吉備群書集成(一)』 吉備群書集成刊行会 歴史図書社 1970・1・15 p.604
『吉備群書集成(二)』 吉備群書集成刊行会 歴史図書社 1970・2・14 p.551
『吉備群書集成(七)』 吉備群書集成刊行会 歴史図書社 1970・5・11 p.580
『岡山地名事典』 岡山地名事典刊行会 日本文教出版株式会社 1974・3・1 p.592
『合戦騒動事典』 志村有弘 歴史と文学の会編 勉誠出版(株)2005・11・10 p.591
『岡山県上道郡 古都村史』 編纂・発行 岡山県上道郡古都村史刊行会 1958・5・30 p.468
『岡山大学付属図書館池田家文庫』上東郡図(T2-77)

『岡山県上道郡財田村大字土田 土地臺帳附屬地圖 財田村役場』岡山市
『日本地名大辞典 33 岡山県 角川日本地名大辞典編纂委員会 角川書店 1989・7・8 p.1814
『岡山市の石造物-- 岡山市石造物調査報告--』岡山市教育委員会 岡山市石造物調査委員会 1976・3 p.110
改訂 岡山県遺跡地図 <第6分冊 岡山地区> 岡山県古代吉備文化財センター 岡山県教育委員会 2003・3・31 p.87

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