大正15年5月 岡山市写真帖
蓮昌寺・国清寺
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◆説明 「蓮昌寺」
蓮昌寺は備前法華の中心道場として栄えた日蓮宗の寺院。山号は仏住山(ぶつじゅうざん)。
蓮昌寺の縁起は光厳天皇の正慶年中(1332〜1334)か後村上天皇の康永3(1344)年に創建されたと伝えられる。
もともと蓮昌寺は榎の馬場(現、岡山県立図書館)にあった。天正元(1573)年に宇喜多直家が石山の城(NHK岡山放送局跡地)に入り城の修築整備を行った際、旭川対岸の森下に移した。さらに慶長6(1601)年小早川秀秋が外濠に沿って郭外に寺町をつくったとき、現在の地(岡山市田町)に再移転した。
境内には国宝の本堂、三重塔など多くの堂塔が並び、文化財や過去帳などの資料もあったが、昭和20(1945)年6月29日の空襲で全焼した。この時、住職高見慈悦(日孝)も寺と運命を共にした。

「国清寺」
岡山市小橋町にある臨済宗の寺院。山号は萬歳山。
慶長14(1609)年池田利隆が建立し、はじめは法源寺と称した。その後、池田忠継が死去し法源寺にともらった際、寺号を竜峰寺と改めた。寛永9(1632)年に池田光政が鳥取から岡山への移封に伴い国清寺と改め、祖父輝政と父利隆の菩提寺とした。
昭和20(1945)年6月29日の空襲で本堂をはじめ、主な建物を焼失した。現在の本堂は昭和40(1965)年8月に再建された。

◆参考文献 「蓮昌寺」について
『蓮昌寺史』 蓮昌寺史編纂委員会編 岡山蓮昌寺 2002
『岡山県埋蔵文化財発掘調査報告175 岡山城二の丸跡』 岡山県古代吉備文化財センター編 岡山県教育委員会 2003

「国清寺」について
『岡山市史 宗教教育編』 岡山市史編集委員会編 岡山市 1968

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 〔岡山県立図書館メディア工房〕
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