大正15年5月 岡山市写真帖
神社 3 / 佛刹及び堂塔 1
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◆文字 神社 3 / 佛(仏)刹および堂塔 1
▲伊勢宮と御崎神社共に本市北部の氏神にして、伊勢宮は小畑町
に御崎神社は三野に在り。此等も亦市内著名の神社に属せり。

▲岡山官祭招魂社  旭東門田宇奥市に在り。社殿は大正四年四
月に築造竣工せる所に係り、同月二十八日を以て遷座式を行ひし者
なり。本殿、拝殿、幣殿、神饌所、宝器蔵庫等社地境内に布置よ
く備へられ、殊に本殿及び拝殿は東京の別格官弊社靖国神社の社
殿を模型として造営せられ、所謂る比翼神殿造りの檜皮葺なりと
す。毎年四月三十日五月一日の両日を以て祭典式を挙行せられ殷
賑を極む。

仏刹及び堂塔

▲国清寺  小橋町の南部に在る巨刹なり。門前に「不許葷酒
入山門」との石標を立て、門の上には旧藩主池田章政候の揮毫
になれる「萬歳山」と題する扁額を掲ぐ。この寺は初めは法源寺
と称したりき。禅宗臨済派の寺院にして池田輝政公の廟寺たり。
境内松樹鬱葱として一塵到らず。幽雅たること岡山市内梵宇中第
一と称せらる。今の寺号国清寺は藩祖輝政公の法諡国清院殿にち
なみて命ぜしものなり。寺宝としては景清の守本尊と伝ふる一寸
八分の観音像、後醍醐天皇の宸翰、後水尾天皇の宸筆和歌、池田
光政筆になる法華経等を蔵す。

▲蓮昌寺  東田町に在り。日蓮宗の寺院にして正慶年中松田元
賢の創建せし所に係り、本市第一の巨刹たり。往古は岡山城廓内
榎の馬場に在りしが、後森下町に移し、更に又今の地に移されし

◆説明◆参考文献
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 〔岡山県立図書館メディア工房〕
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