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資料①『エジソンの言葉』には、「1929年2月11日。エジソン、82歳の誕生日。その日の記録に、実は次のような記述がある。『最初のひらめきが良くなければ、いくら努力してもダメだ。ただ努力だけという人はエネルギーを無駄にしているだけなのだが、このことを分かっていない人があまりに多い。』あまりに有名になったエジソンの格言だが、本人は大いに迷惑していたようである。なぜなら、彼の真意は『“ひらめき”を得るためにこそ“努力”が必要だ』という点にあったのだから」(9p)という記述がある。同様に資料②『快人エジソン』によると、「世界の名言集に必ず出てくるエジソンの「天才とは一パーセントのひらめき(インスピレーション)と九九パーセントの努力(パースピレーション)のたまものである」ということばは、彼の本心通りには解釈されていない」(73p)と前置きしつつ、そうした勝手な解釈が生じたエピソードにふれながら「そのため、エジソンは後に、『たとえ一パーセントでも、ハイヤー・パワーの知性の存在を確認できれば、努力も身を結ぶ。それがなければ、いくら努力しても無駄なこと。この発想の原点であるリトル・ピープルの声、すなわち、一パーセントのひらめきが最も重要なのだが、皆このことがわからないようだ』(74p)と語っている」とある。一方、資料③『エジソン20世紀を発明した男』には、1903年1月にウェスト・オレンジ蓄音機工場の化学部門に入社したてのロサノフにエジソンは次のように語ったという。「俺が業績をあげたのは、俺に備わる『才覚』のおかげだと思っている人間が多いが、それは違う。賢い人間が死にものぐるいになって頑張り通せば、だれだって俺と同じ実績を残せるんだ。覚えておくがいい。棚からぼた餅なんてことはありゃしない。努力もしないで成果があがるもんか。『天才とは、天の与える一パーセントの霊感と、自ら流す九九パーセントの汗からなる』という俺の言葉をいろいろな機会に聞いたことがあるだろう。俺の人生は苦境の連続だよ」(p395-6)とある。
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岡山県立図書館