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『古代山城 鬼ノ城 -展示ガイド-』によれば鬼ノ城は吉備高原南端の鬼城山頂にある古代の山城であり、岡山県総社市に属する。標高397mの鬼城山の頂部からは足守川流域の平野をはじめ、かつての吉備の穴海、遠くは四国、小豆島も遠望できる。山城は土塁、石塁、石垣などで構築された城壁と城壁内部の礎石群で構成される。城壁は山頂周辺をめぐること2.8kmに及び、要所に6つの水門、4つの城門が配されている。内部は約30haで東京ドームの6.4倍あり、建物の存在を示す礎石群が検出されている。『鬼ノ城と大廻り小廻り』によれば、鬼ノ城は『日本書紀』等に記録がなく、発見当初の1971(昭和46)年から多くの人々の興味・関心を集めた遺跡であった。築造時期は7世紀を中心に5世紀説など諸説あり、築造主体も諸説ある。発掘調査や史跡としての整備事業が継続して行われ、その成果は報告書、研究書にまとめられている。1986(昭和61)年には国の史跡にも指定されている。現在も調査・研究が進められ、その一端は平成18年9月時点で岡山県古代吉備文化財センターHP上から見ることができる。
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岡山県立図書館