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就業規則とは、労働者が、事業場で就業する上で守らなければならない規律及び労働条件に関する具体的事項について定めた規則等の総称です。就業規則は、会社の法律です。実態に即し、法令に則し、就業規則の整備が労務管理の基本です。使用者にとって就業規則は、事業場内の秩序が保たれ、労働者を適切に管理することにより、企業活動が効率的に行われるようになるといった効果があります。労働者にとっては安心して働ける環境を作る効果があります。そのことにより、労働者の能力が充分に発揮されます。労使それぞれに関する権利と義務を明確にすることにより、労使関係のより円滑な運営が可能となり、無用のトラブルを最小限に抑えることができます。①就業規則に試用期間の規定がない場合は、試の使用期間中の者にも14日間以内に解雇するとき、解雇の予告または解雇予告手当の支払いが必要となります。②就業規則に懲戒の規定がない場合は、懲戒の制裁が行えません。③時間外・休日・深夜労働の割増賃金の割増率、割増賃金の基礎となる賃金の計算式によって、会社の負担が多すぎたり、未払い賃金の発生が生じたりします。④退職に関する事項に解雇の事由を含めなければなりません。つまり、就業規則の規定の仕方によっては、企業が大きなリスクを負う結果となりかねません。
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岡山県産業振興財団