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ISO9001の2000年版では、8.5.2項に是正処置、8.5.3項に予防処置が出てきます。ISO9000の定義では、是正処置とは、「検出された不適合又はその他の検出された望ましくない状況の原因を除去するための処置」としています。一方予防処置は、「起こり得る不適合又はその他の望ましくない起こり得る状況の原因を除去するための処置」としています。参考として、是正処置は再発を防止するためにとるのに対し、予防処置は発生を未然に防止するためにとる、と書かれています。即ち、是正処置は既に発生し、顕在化している不適合又は望ましくない状況の再発防止の処置をとることです。起こってしまった問題の応急処置や修正のことではないので注意してください。予防処置を実施するためには、8.4項データの分析に書かれているように、プロセス(品質マネジメントシステムの製品実現化を含むすべてのプロセス)と製品の特性及び傾向のデータを収集し、統計的手法を活用して、5ゲン主義(現場、現物、現実、原理、原則)で根本原因をしっかりと突き止めることが大切です。対策を実施したら、必ず一定期間の後その対策の有効性を確認してください。是正処置及び予防処置の状況は必ずマネジメントレビューで報告することが規格要求事項として求められています。
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岡山県産業振興財団