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旅行業界は、売上高（取扱高）が１兆円を超えるような大企業もあれば、マンションの一室で個人で営業している零細事業者まで、規模の大小が極めて大きいのがこの業界の特徴です。それぞれが、存在意義を持ち、一般消費者のニーズに対応して経営しているのです。大手の旅行業者は、自ら旅行を企画し、交通宿泊を手配し、広告して集客して旅行を主催しますが、小規模の旅行業者は、大手旅行業者の企画した旅行の販売を行う旅行業者代理業の形で経営している業者も数多く存在します。したがって、この代理業の形態であれば、大きな資本や信用がなくとも容易に開業できることが特徴です。ただし、旅行というサービスの中身に特徴を持たせることは極めて困難です。地域と密着する、もしくは特定の領域（方面・旅行内容）での特別な情報提供やコンサルティングなど差別化ができなければ存在意義を認知されず、開業しても早々に淘汰されてしまいかねません。新規参入が容易であるがゆえに相当の覚悟と準備をもって臨まなければ難しい業界であることを認識しておく必要があると思われます。

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岡山県産業振興財団