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後継者不足により職人の技術が失われるのを防ぐ方法はないものだろうか?

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当社は製造業ですが、特殊な技術を持った職人の高齢化により後継者を育てる事が急務となっています。しかしながら、そのような技術修得に興味を持つ若者が少なく、また教えても中々育ってきません。このままでは当社の中核の技術が失われるという心配があります。後継者不足の中で職人の技術を伝承する方法を是非とも教えてください。

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この問題は多くの製造業が抱える悩みでもあります。ここで「職人の技術」とは何かを考えましょう。一つには「経験」があるでしょう。さらには「高度な技」があるでしょう。大事なことは「経験が長い=高度な技」とは限らないことです。そこで「職人の技術」を、「慣れる」と「優れた方法」の2次元で考えることにしましょう。「経験が豊富な職人」の中には「慣れてしかも優れた方法」を用いている人もいるでしょう。しかし、「慣れてはいるが、方法が低レベル」ということもあります。これを「下手がウマイ人」と言います。その人の方法が下手な場合と、すべての職人が下手(最初から会社に上手な方法が存在していない)ということもあります。何も経験者を非難している訳ではありません。経験が豊富ということと技術レベルが高いということを混同してはならないということです。まずはこれを職人の作業一つ一つについて分析してみてください。その中で「優れた方法」と認識されたもののみ「伝承」する対象にします。「慣れているだけで、方法が下手」なものは若手も交えて優れた方法検討のチームを作ります。「優れた方法の伝承」の方法は、職人と若手を師弟関係にするという「徒弟制度」や社内の技能表彰制度を作り、技能1級、2級などの資格を設け、会社を上げての技能コンテストを開催するなど、「誇れる技能職」という風土を会社の中に作り上げ、若者にも魅力のある仕事に引き上げていくことです。

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岡山県産業振興財団

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後継者不足により職人の技術が失われるのを防ぐ方法はないものだろうか?

(コウケイシャブソクニヨリショクニンノギジュツガウシナワレルノオフセグホウホウワナイモノダロウカ)

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(オカヤマケンサンギョウシンコウザイダン)

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(社)中小企業診断協会 岡山県支部・白神 康信(中小企業診断士) Email: shiraga@kurashiki.co.jp TEL086-225-3635 FAX086-223-5966 

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335.13

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