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顕在ニーズと潜在ニーズとは?

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当社は家庭で使う消費財を開発製造して、ホームセンター等に卸しているメーカーです。消費者の声を聞いて新商品を開発することが大事なので、卸先や消費者の調査には力を注いでいます。しかしニーズを取り入れた新商品を開発しても、いつもライバル社との価格競争になって苦しんでいます。調査の仕方が悪いのでしょうか?

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ご指摘のとおり商品開発を実施する上で重要なことは、市場ニーズを捉えた商品を世の中に送り出すことです。では市場ニーズについて考えてみることにします。一般にユーザーが顕在化していて、こういう物が欲しいという場合は簡単ですが、このような場合はライバルも多く、過当競争になるおそれが多分にあります。貴社の場合は市場調査の内容や分析がこのように表面的になっているようなことはありませんか?ここで考えたいことは、市場ニーズのうち顕在化されているニーズやユーザーは、氷山の一角であって、残りの90%は表面に出ていないニーズ、すなわち潜在ニーズであるということです。つまり大半の市場ニーズは、消費者も自覚していない、声にもなっていないが、発掘されるのを待ち望んでいるのです。潜在ニーズを満足させた商品に対して、ユーザは驚き(サプライズ)を持って迎え、価格以上の価値を認めてくれます。つまりユーザの期待以上の商品を提案する姿勢が大切だということです。潜在ニーズ発掘のためには、①ユーザとの意見交換を双方向で行い、②現商品への不満のモトを探り、③仮説を立てて、④解決するための商品コンセプトを提案する。そして④反応を確かめる、というコミュニケーションサイクルを回すことが肝心です。

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岡山県産業振興財団

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顕在ニーズと潜在ニーズとは?

(ケンザイニーズトセンザイニーズトワ)

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岡山県産業振興財団

(オカヤマケンサンギョウシンコウザイダン)

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(社)中小企業診断協会 岡山県支部・今井 岸夫(中小企業診断士) Email: imai@optic.or.jp TEL086-292-3078 FAX086-292-3027 

NDC classification
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675:マーケティング

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