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亥の子について
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「亥の子」という習慣がある。11月の亥の日に、子供が藁を束ねたもので庭先で叩いてまわるというもの。
11月は亥の日は2~3日あるが、どの日に行うのがよいか。
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『祭・芸能・行事大辞典』p.146、「亥の子」の項目の中で、「一般には旧暦10月の亥の日に行な」い、「初亥・二番亥を収穫祭としている」ことが書かれている。
また、「宮中では中世以降、上亥・中亥・下亥の日に3回の亥の子が催された」ことや、「(地方により異なるが)上亥を殿様とか武士の亥の子、中亥を百姓の亥の子、下亥を商人の亥の子とも区別する」ことが説明されている。亥の日祭、亥の神祭、亥の子節供などとも呼ばれる。
『ふるさと文学館 第39巻 岡山』p.246には、「初亥の日になると小作人たちが餅をつきに来た」ことが記されている。
『年中行事大辞典』p.60、「亥子」の項目には、「旧暦十月の亥の日亥の刻に、餅を食べ無病を願う行事」とある。なお、「岡山県下の農村では、亥の日が二度あれば最初を、三度あれば中の亥の日を祝った」との記述がある。
また、亥の子では「子供たちによる亥の子突きの行事が顕著に見られ」ており、「丸石に数本の縄を放射状に付け、縄を引いて石を引き上げ落とし地面を突くもの」と「藁を束ねた棒で地面を打つものの二種類がある」と記述されており、岡山県英田郡下で行なわれる際に子供たちが囃す言葉も取りあげられている。
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