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用水路について
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【田んぼとその周囲にいる生きものについて】
①岡山市高島地区の祇園用水に住む天然記念物アユモドキについて。アユモドキが祇園用水から休耕田へ入っていく過程を追う写真がある。岡山市の航空写真にCG加工をし、旭川からはりめぐらされた用水路がよく分かるようにした写真の掲載がある。
②冬に水をはった田んぼについての本。越冬するガンのすみかとして役に立つだけでなく、自然と共生することでおいしいお米が取れることについて書かれている。
③静岡県菊川市倉沢地区の棚田の一年を取った写真集。田んぼの作業を中心にして構成されているが、周囲に集まる生き物の写真の掲載もある。6-7pに棚田が地滑りを防ぐ働きをもっていること、雨水をダムのようにためてゆっくりと水をおろす働きをすること、水が田でろ過されてきれいな水が川へ戻っていくことが記述されている。
④里山の写真集。棚田の周りの様子とともに、そこに生きる生きものの写真が掲載されている。アメリカザリガニ、トノサマガエル、アキアカネ、タガメなど。
⑤田んぼに関する多種多様な調べ学習テーマを提示している書籍。36p江戸時代に水路の手入れをすることを「えざらい」とよんだという記述あり。『農業図絵』のえざらいの様子の絵の掲載あり。70p生きものが田んぼを生息地とする理由の記述あり。餌と大きな魚がいないことの2点が挙げられている。田んぼの周りには72種類もの魚がいるという調査結果も出ている。
⑥⑤の「田んぼの学校」が生まれるきっかけになった兵庫県きすみ野地区の取り組みについての本。田んぼや水路を、米作りだけを目的とするのではなく、多くの生きものが暮らしやすい「ビオトープ」にした記録。
【田んぼのしくみ、水の利用法、治水について】
⑦愛知県の愛知用水と豊川用水を中心に記述がある。その他、香川県の香川用水、千葉県の両総用水の名称の記載あり。
⑧1俵の米を作るために必要な水の量の記述あり。農業用水の水の使われ方、川からどうやって田へ引いてきているのかについて解説があり、水量の調節をする堰については、江戸時代につくられた関東三大堰の山田沼堰、灌漑用水については埼玉県の見沼代用水を、ため池については香川県の満濃池を、水を汲み上げる道具としては福岡県の三連式揚水用水車を紹介しています。見沼代用水路、満濃池、三連式水車は白黒の写真あり。水田のしくみと水のはたらきについては、まず水田の土壌の解説があり、その機能によって連作障害が防げること、また水田には水害を予防するはたらきや、自然環境のをまもるはたらきがあることについて解説されている。
⑨田んぼの水の動きが図解されている。水は、川から水門を通って用水路へ入り、取水口から田へ、そして田の排水口からまた用水路へと動いており、田んぼの中の水が循環されていることが分かる。94pには用水路をコンクリートで固めたり、用水路自体を地下のパイプに変えたりすると、生きものが育たない旨の記述がある。
⑩『水田にはダム機能や生きものをすまわせる働き、水を浄化する働きなど、さまざまな働きをもっているよ。』との記述あり。
⑪香川県の降水量が東京に比べてもはるかに少ないこと、空海が改修にあたったという満濃池について書かれている。満濃池の白黒写真もある。国土地理院発行20万分の1地勢図「岡山及丸亀」の部分が掲載され、そこから読み取れる満濃池の様子を解説。国土地理院発行の5万分の1地形図〔池田〕で、満濃池からの水路の様子を解説。国土地理院発行の2万5千分の1地形図〔善通寺〕で水路が標高差を利用して張り巡らされている様子を解説。網の目のような池と田んぼをめぐらせることで、水は満濃池から海まで何日もかけて潤しながら下っていくことについて記述されている。
⑫治水の歴史については江戸時代の新田開発に伴って治水などの土木技術が向上したこと、明治以降の湿田の改良についての記述がある。水を田にいきわたらせる技術については、新潟県のため池の写真、沢から水を取る写真、田の水路の写真が掲載されている。水害から田を守る技術としては、山梨県の聖牛と富士川の航空写真がある。排水を良くする技術については新潟市の亀田郷の昭和20年代の写真と現在の写真があり、揚排水機場が紹介されている。30-31p新潟県魚沼地域の用水路の写真がある。
⑬豊川用水、玉川上水、竹田氏の円形分水など大規模な農業用水路の紹介あり。
⑭108-109p写真を中心にして構成され、それぞれ3百字程度の解説付き。岡山県岡山市で発掘された弥生時代前期水田跡の写真あり。低湿地を利用した水田については愛知県愛西市輪中の水路の写真がある。ため池については兵庫県加古郡加古大池周辺の航空写真と全国のため池の分布図がある。堰については岡山県吉井川の石張堰の写真、江戸・明治期の治水工事については利根川と見沼代用水の取水地の絵図がある。127pクリークの項で佐賀県神埼市姉川のクリーク地帯の航空写真があり、解説に〔雨の時には調整池や排水路として利用しながら水をため、天気の時には貯水池や用水路として利用する。〕とある。302-303pでは土や養分を水田に蓄えられることで「持続可能なイネの生産を可能にしてきました。」とある。
⑮農業と水の関係についての記述あり。香川県満濃池、熊本県通潤橋の写真と解説がある。またいろいろな堰の図解もある。日本全国の水の使用量のグラフがあり、生活用水・工業用水・農業用水の割合が1976年、1986年、1998年で比較されている。約3分の2が農業用水として使われていることが分かる。また、農業用水の水収支も図解されている。生きものたちの住みかにもなっていることにも触れられている。
⑯18-19p「かんがい」についての解説がある。香川県満濃池の写真あり。江戸時代の用水路工事のイラストもある。記述量は⑮に比べて少ない。52-53pに日本全国の水に関する資料館などの紹介がある。
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