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忍び装束の色と由来
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①には、「忍者といえば黒い『忍び装束』を着た姿が目に浮かびます。しかし、闇にまぎれるために忍者が着た衣装は、濃紺色や茶色が多かったといいます。真っ黒だと、月夜に逆に浮き出て見えてしまうのです。濃紺色や茶色に染める染料には、虫やマムシよけの効果もあり、それから身を守ることもできました。」と書かれている。
②にも、『忍び装束は黒』というイメージがあるが、実は間違い。暗闇では逆に目立ってしまうのだ。かくれるにはこい紺色や茶色が最適。これらの染料には虫よけ、マムシよけの効果もあった。また、ふつうの農民も茶や紺の作業服をよく着るので、忍者はふだんは農民と同じ服装をし、任務のときだけずきんをかぶった。」と書かれている。
③には、「忍者のコスチュームといえば、黒装束に頭巾と覆面姿を思い浮かべる人が多いだろうが、いつもそんなかっこうをしていたわけではない。正体を隠して敵地に潜入するばあいなどは、いろいろな職業の服装に変装したりもした。侵入時、伊賀、甲賀の農民が着ていた野良着は濃紺色だった。夜といっても、真っ暗ではないので、黒色よりも闇にとけやすかった。」と書かれている。
④には、「忍びの仕事に出かける時、忍者は動きやすくて目立たない服装をしていました。よく黒装束といわれますが、闇にまぎれるには黒よりも紺色や濃い茶色の方が適していたようです。形は野良着に近いものでしたが、この装束には、身を守ったり攻撃したりするのに役立つように、さまざまな工夫がこらされていました。」とある。
⑤には、「忍者が身につける着物に「忍び衣装」と呼ばれるものがありますが、これは夜間、敵の屋敷などへ忍び込むときに用いました。闇夜にまぎれるため、色は濃い紺色が多く使われました。装束の色は、藍という植物からとれる液に布をひたして染めました。藍は虫よけとマムシよけに効果があったといわれています。明るい夜は濃い紺色でも目立ってしまうので、茶色や灰色の忍び装束を着用していたようです。」と書かれている。
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