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足利氏家臣小俣氏

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足利氏の家臣だった小俣氏に関する資料が見たい。

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①p136清和天皇を祖とする清和源氏家系図に足利泰氏、子の賢宝の名前があり、小俣の名もあった。
②p1344小俣氏についての記述があった。
③p137足利氏略系図あり。小俣氏の祖賢宝の名前があった。p138「小俣氏は足利荘小俣郷の真言宗寺院鶏足寺の別当職を相伝したので小俣の名字で呼ばれるようになった」との記述があった。
④p293小俣城についての記述あり。p294小俣氏居館についての記述あり。小俣氏居館は鶏足寺の南側にあったが、昭和初年に開墾されて現在は跡形もなく水田となっている。小俣氏は足利泰氏の子賢宝を祖とし、代々鶏足寺の別当職を相伝した。南北朝期に小俣義弘は足利荘内における足利方の先鋒としてめざましい活躍をしている。しかし、足利方内部の政争に巻き込まれ、小俣氏は在地土豪としての地歩をまったく失ってしまった。その後、渋川氏が小俣に入部し、当館を居館とした。そのため小俣氏館は渋川館とも称されている」との記述があった。
⑤p274~276に記述と家系図あり。
・「足利泰氏の八男賢宝は下野足利荘内の小俣を分領して、小俣城(足利市小俣町)を築いた。出家して小俣法印と名乗ったという。賢宝というのは法名らしいが、実名は伝わっていない」との記述あり。
・「出家する以前、六人の子どもがいた。そして出家した際、長男頼宝、次男尊宝とその子賢宝、三男仲義の長男尊光、四男覚助、六男頼全なども一緒に出家したという。小俣一族のほぼすべてが一斉に出家するにあたっては、それなりに事情があったものと思われるが、全くわからない」との記述。
・「結局、賢宝が起こした小俣流足利氏は、三男仲義を経てその次男少輔義弘に受け継がれ、さらに五男氏義の長男少輔七郎氏連へと続いたらしい。『太平記』に小俣宮内少輔及び小俣少輔七郎氏連として現れるのが、それぞれ義弘、氏連に比定されるからである。『太平記』に足利党として若干現れるが、以降のことは全くわからない」との記述。
⑥p175小俣宮内少輔の名前が登場。注釈欄外に「下野(上野)国足利郡小俣庄(坂西町小俣)出身の武士か。清和源氏足利氏の一族、仲義の子、尊光の弟義弘、「小俣少輔二郎或頼全子」(尊卑)か。西「小俣少輔次郎」とする」との記述あり。p176小俣の名前が登場。p177小俣少輔次郎の名前が登場。
⑦p271小俣少輔次郎の名前が登場。
⑧p56、66、80、82、96、110 に小俣氏連の記述があった。
 直冬の侍大将として各地に派遣されていた者の一人として、九州各地で転戦し活動していたことがわかる。資料の中では「氏連は九州管領の侍所の小俣道剰の子息とされている人物であるが、いつの頃からか直冬の部将として活動していた」との記述もあった。また、「直冬の太宰府帰府を裏付ける史料として、さきに肥前国高来郡の南朝方勢力を討伐するため派遣されていた小俣氏連が、直冬が太宰府に帰ったとの情報が入ったので、自分も直冬の下に参上しようと思っているので、早速馳せ参じることを求める軍勢催促状を発給していることがある」との記述と共にその所蔵の写真も掲載されていた。(『小俣氏連軍勢催促状』佐賀県立博物館所蔵「深江文書」)
以上①~⑧の資料に小俣氏についての記述があった。

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足利氏家臣小俣氏

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①黒板 勝美/編輯   国史大系編修会/編輯『国史大系 第60巻 下  尊卑分脈  第4篇』 吉川弘文館,1967,240p. 参照はp.136.
②太田亮『姓氏家系大辞典』 角川書店,1963,1822p. 参照はp.1344.
③田中大喜編著『シリーズ・中世関東武士の研究 下野足利氏第9巻』 戎光祥出版,2013,404p. 参照はp.137-138.
④『日本城郭大系 4  茨城・栃木・群馬 』新人物往来社,1979,481p. 参照はp.293-294.
⑤奥富敬之『清和源氏の全家系 5  南北朝争乱と足利一族 』新人物往来社,1990,296p. 参照はp.274-276.
⑥後藤 丹治/校注   岡見 正雄/校注 『日本古典文学大系 36  太平記  3』 岩波書店,1977,532p. 参照はp.175-177.
⑦後藤 丹治/校注   岡見 正雄/校注 『日本古典文学大系 36  太平記  3』 岩波書店,1977,532p. 参照はp.271.
⑧瀬野 精一郎/著『人物叢書 新装版 足利直冬 』 吉川弘文館,2005,218p. 参照はp.56.66.80.82.96.110.

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210:日本史

288:系譜.家史.皇室

521:日本の建築

910:日本文学、文学碑

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