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流星群の流星の長さ
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①『星空の教科書』の「流星群の形成」(p.85)に流星群について定義が書かれている。続いて「流星群の見え方」(p.85-86)には流星群の流星物質が地球の大気にほぼ平行に突入する理由が書かれており、地上からの見え方について「天球上の1点から離れていくように流れて見えます。この天球上の1点を輻射点または放射点と呼びます。」とある。「流星群の放射点と流星の見え方」の図も掲載されており、「大気中の流星経路」と「天球上の見え方」の違いについて示されている。その上で「放射点の近くでは流星が短く見え、放射点から離れた方向では長くみえます。」と説明がある。また「ZHRとHRとは」(p.86-87)には放射点高度と流星数の関係について書かれている箇所がある。ここには「放射点が高いとき」と「放射点が低いとき」の大気中の流星の経路について図示されており、両図を比較すると放射点が低いときの方が、流星の経路は長くなることが示してある。このことは、ペルセウス流星群の例の中で「放射点高度が低い時には流星の経路が長くなります。」と紹介もされており、経路が長くなる時間帯についても記載がある。
②『天体観測の教科書 流星観測編』には「流星群」(p.38-40)に流星群の説明があり、流星体が地球の大気に突入する際にはほぼ平行な軌道を描いていることや輻射点についても触れている。輻射点については「輻射点」(p.43-46)に詳細があり、「流星群の重要な観測特徴のひとつはその輻射点です。空の小さな領域から流星が放射されるように見えます。実際には遠近効果です。」、「一般的に輻射点から離れた場所に見える流星は、輻射点の近くに見える流星より長い経路を持っています。」との記載もある。同様のことがp.43の図34にも解説とともに示してある。この図から観測飛跡と真の流星飛跡の見え方の違いが確認でき、「輻射点に近い流星の軌道が輻射点から離れた流星のそれよりも短くなることに注意してください。」とも記載されている。
③国立天文台HPの「流星群の観察方法」のページhttps://www.nao.ac.jp/astro/basic/obs-meteor-shower.html
を確認すると「どの方向を?」の項目に、「放射点近くに出現する流星は、こちらに向かって飛んでいるために短い軌跡の流星が多く、一方、放射点から離れた方向では、流星の軌跡を横から見ることになるために、長い軌跡の流星が多く観察されます。」と記述がある。
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