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シヤチハタのハンコの仕組み
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①『世界に誇る!日本のものづくり図鑑』では、日本で生まれた画期的な製品の開発の裏側を詳しく解説しており、「インキ浸透印」の項目で、シヤチハタのハンコが挙げられ、シヤチハタという名前は商品名ではなく社名であることや、スタンプ台のいらないスタンプとしてインキ浸透印が開発された経緯が分かりやすく紹介されている。 ゴム印の開発は、インキを浸透させるために試行錯誤を重ね、「ゴムをねるときに不純物をまぜ、あとでその不純物を取りのぞく方法」にたどりつき、「不純物を取りのぞくことによってできた無数の小さな穴に、インキを浸透させる」というものだった。 ゴムにまぜる不純物は、さまざまな物質が試された結果、塩が採用となった。「ゴムに塩をまぜてプレス成型し、お湯で洗い流してみると、みごとに連続した小さい穴ができ」ゴム印は完成した。インキは「ボールペンのインキをヒントにして、空気にふれてもかわかず、おすとすぐにかわく油性インキを開発」し、インキ浸透印が誕生したと解説されている。
②『どうなっているの?だんめん図鑑』は身近なものの断面を観察する図鑑となっており、中身の様子を知ることができる。シヤチハタのハンコの断面図も紹介されており、実際の仕組みを見ることができる。「押すたびにインクが染み出てくるハンコ、浸透印の代名詞。印面部分は、食塩をよく練り込んだゴムを、お湯に20時間浸して塩を溶かし出し、小さな穴がたくさん残ったスポンジ状のものを使用。この穴にインクを含ませる。約1万回も押せるらしい!初代は1968年に発売開始。」と解説されている。
③『まるごと日本の道具』では、日本で使われる道具が幅広く紹介されている。「押すだけの道具」の項目に「インクつきはんこ」として挙げられており、「朱肉を使わずに判が押せる判子。スポンジ状の細かい孔が開いているゴムを印面に使用し、内部にインクをしみ込ませてある。インクは充てんでき、1回の充てんで数千回押せる。」という特徴の記載がある。
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