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ホタルの幼虫に必要なカワニナの量

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ゲンジボタルを幼虫から成虫に育てるまでに、どのぐらいの分量のカワニナが必要か。

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①『きれいな水でホタルのふやし方・写し方』
p.8-9 ホタルの孵化後の餌付けと稚貝やりについて、「簡単な餌付けは、親カワニナを割って稚貝を取り出して与えることです。カワニナは卵胎生なので稚貝をたくさん体内の袋に詰めています。これを取り出すと、そのまま生きています。孵化直後のホタルの幼虫が一番喜ぶ餌です。これを1~2日に1回、合計3回程度与えます。」という記述がある。
p.10-11「カワニナがいない川にホタルを飛ばそうと計画するとき、まず2000匹(1~2リットル)程度は親貝を集めなければなりません。」という記述がある。
しかし、ホタルの幼虫1匹当たりのカワニナの分量の記述はない。

②『こころも育つ<図解>ホタルの飼い方と観察』
p.34 ホタルを飼育する時に、餌となるカワニナを1つの水槽に対して10~20個ほどの親貝を共存させるだけで十分であると書かれている。この場合は、親貝が水槽内で繁殖し、稚貝が増えることを想定しての分量である。
p.92 ゲンジボタルの生態を詳しく述べている章に、「幼虫の食欲は旺盛であり、幼虫が十分成長するまでにカワニナ約三〇個が食べられる(カワニナの大きさによって、また幼虫の生長期間によっても異なるので、この数は目安に過ぎない。)」という記述がある。

③『ホタル学』
p.50 「ゲンジボタルの幼虫は、飼育実験によると孵化してから上陸するまでに、殻の長さが2mmから25mmまでのカワニナをおよそ25匹食べたという報告がある。」という記述がある。
p.65 カワニナの生態について、雌雄異体の卵胎生で、5月上旬から10月上旬にかけて、毎日2~15個ほどの稚貝を産み、年間産仔数800~2000個体であることが書かれている。

④『ホタル』
p.47 ここではヘイケボタルを飼育するための生き餌について書かれているが、エサのカワニナは希少であるので、室内で飼育するために野生種をとらず、熱帯魚店でインドヒラマキガイを買うことを紹介している。難しい若齢幼虫の時期のエサの与え方として、15匹の1齢幼虫にインドヒラマキガイ稚貝を10匹入れる方法と、15匹の1齢幼虫に直径4mmくらいのインドヒラマキガイを1匹、むき身にして与える方法が紹介されている。
p.16-17 上記の後のエサの量として、2~3齢幼虫15匹に対して4~5mmのインドヒラマキガイを4匹または10mmを1匹、4~5齢幼虫15匹に対して10mmのインドヒラマキガイを4匹と記載されている。この場合も、親貝が水槽内で繁殖し、稚貝が増えることを想定しての分量である。

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ホタルの幼虫に必要なカワニナの量

(ホタルノヨウチュウニヒツヨウナカワニナノリョウ)

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(オカヤマケンリツトショカン)

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①村上光正『きれいな水でホタルのふやし方・写し方』 パワー社,2007,8,187p. 参照はp.8-11.
②大場信義『こころも育つ<図解>ホタルの飼い方と観察』 ハート出版,2012,202p. 参照はp.34,p.92.
③古河義仁『ホタル学』 丸善出版,2011,6,136pp. 参照はp.50-65.
④中山れいこ、アトリエモレリ『ホタル』 少年写真新聞社,2013,47p. 参照はp.16-17,p.47.

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486:

646:家禽各論.飼鳥

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