Digital Okayama Encyclopedia | Okayama Prefectural Library

Reference Database > もやしの育て方

もやしの育て方

Content of questions

もやしの育て方がわかる児童書を見たい。

Content of answers

 以下のとおり、①と②には緑豆のもやし、③~⑥には大豆のもやし、⑦にはアルファルファのもやしの育て方が記載されている。ただし、②と④と⑤にあるように、食用には適さない種があるので食べる時には注意が必要である。

①には、主に緑豆のもやしの育て方が記載されている。「もやしは、植物の種を人工的に発芽・成長させたものです。わたしたちが食べているのは、若い芽と、白く細長い茎です。ほとんどのもやしは豆からつくられる豆もやしで、とくに緑豆のもやしが多く食べられています。豆もやしは、家にあるものを使って、かんたんに栽培することができます。発芽しやすい環境をととのえれば、1週間ほどで食べられる大きさに成長します。」と説明がある。
 材料・道具は、「イチゴパック(穴をあけてもよい容器)、緑豆(グリーンマッペ)、受け皿、キリ(穴をあける道具)、消しゴム、油性ペン、キッチンペーパー、霧吹き、段ボール箱」とあり、緑豆については、「園芸店や豆の専門店で購入します。」と記載されている。
 育て方の大きな流れは、「①栽培の準備をする」「②イチゴパックに穴をあける」「③緑豆を水にひたす」「④イチゴパックに豆をならべる」「⑤緑豆に水をあたえる」とあり、それぞれの工程の注意点が詳しく記載されている。
 また、ポイントとして、「豆を発芽させるときに注意しなくてはならないのは、季節による気温の変化です。気温が高すぎたり、低すぎたりすると、発芽しにくくなります。夏は、風通しのよい場所で栽培し、冬は暖房のついたあたたかい場所で栽培するようにしましょう。」と記載がある。
 また、もやしをつくることができるのは緑豆だけはでなく、「生の豆を使えば、緑豆と同じように、イチゴパックでいろいろな豆もやしを育てることができる。」と記載され、大豆、あずき、ささげ、いんげん豆(虎豆)、べにばないんげん(白花豆)、えんどう(青えんどう)、そら豆、落花生の豆のもやしが紹介されている。


②には、絵本形式で緑豆もやしの育て方が解説されている。巻末には、「園芸店やホームセンターなどで売られている野菜の種には、農薬で消毒されているものもあります。もやしの栽培には、もやし(スプラウト)栽培用の種をお使いください。」という注意書きがある。

③には、大豆のもやしの育て方が記載されている。「乾燥大豆は、水を吸うと根や芽が出ます。光を当てずに、水だけで育ててみましょう。大豆もやしができます。こまめに大豆を洗うと、うまく育ちます。」と説明がある。
 材料・道具は、「乾燥大豆(豆まき用の炒り大豆は育たない)・コップや、びんなどの容器・排水溝用ネット・輪ゴム・キッチン用アルコール除菌スプレー・ダンボールなどのはこ」とある。
 育て方の大きな流れは、「①容器を消毒する」「②大豆を入れる」「③水洗いする」「④水を入れてネットをかぶせる」「⑤はこをかぶせて一晩置く」「⑥水を捨てて洗う」「⑦1日3回洗う」とあり、このほかに、それぞれの工程の注意点も記載されている。
 ポイントとして、「育てはじめた日から、4~5日で食べられるようになる。あまり長く育てると、大豆がいたんでしまう。」と記載がある。

④には、大豆のもやしをつくる実験の仕方とその結果が記載されている。
 材料・道具・育て方(実験の仕方)は、「水受けのボウルつきのざるを、水きりネットでつつみ、大豆のたねを入れた。水につけた大豆はくさりやすいので、たねが水にひたるくらい浅くする。料理用に店で売られている大豆は発芽しないことが多い。園芸店で売っている大豆のたねで実験した。(園芸用の種でつくったもやしは食べられません)」と記載がある。
 実験結果については、「実験でつくったもやしは、形がばらばら。ちょっといやなにおいもしたので、食べられなかった。店で売っているもやしは、工場で温度や湿度をきちんと管理してつくるので、形がそろっている。いやなにおいもしない。」と記載されている。

⑤には、大豆のもやしの簡単な育て方が掲載されているが、スーパーマーケットなどで売っている「煮豆用」の大豆を使用するようにすすめている。注意点としては、「園芸店にあるたね用だと、消毒用の薬がかかっていることが多い。」と記載がある。

⑥には、大豆のもやしの簡単な育て方が記載されている。
 用意するものは③と同様なものであるが、使用するする大豆は「生」とある。
 解説の項目には、「種子をたっぷりの水につけると、呼吸ができず、たいてい発芽しません。日光を当てると成長が進み、葉も緑色になります。発芽には必ずしも日光は必要ありませんが、成長には日光が必要なことがわかります。冷蔵庫は暗く、温度が低い環境です。発芽には20℃前後の温度が必要なので、温度が低いと発芽しなかったり、発芽に時間がかかったりします。」と記載がある。

⑦は、国立国会図書館レファレンス協同データベースの中で福井県立若狭図書学習センターが紹介していた資料で、アルファルファのもやしの栽培法の記載がある。
 協同データベースでは、そのほかにも『栽培』(改訂新版 学習研究社 2002)や『花・園芸の図詳図鑑』(学習研究社 1995)という資料も紹介されていたが、当館には所蔵がない。

Library / institute

岡山県立図書館

Category Information

Category InformationReference Databaseレファレンス事例データ岡山県立図書館

Meta data

Reference cases
Title
Reference cases
Title

もやしの育て方

(モヤシノソダテカタ)

Library or group that answered
Library or group that answered

岡山県立図書館

(オカヤマケンリツトショカン)

Source (answer)
Source (answer)

①『お豆なんでも図鑑』 ポプラ社,2013,159p. 参照はp.106-109.
②野坂勇作『もやし(かがくのとも 590号)』 福音館書店,2018,27p.
③『大豆まるごと図鑑』 金の星社,2014,79p. 参照はp.64.
④谷本雄治『大豆のへんしん図鑑 1 もやし・えだ豆・いり豆・きなこ』 小峰書店,2016,47p. 参照はp.10-11.
⑤谷本雄治,上条滝子『バケツ畑で野菜づくり [3] ダイズ』 フレーベル館,2003,40p. 参照はp.39.
⑥鼎,朝日小学生新聞編集部『「なぜ?」と考え実験と観察で深くわかる!小学生の理科ノート』 朝日学生新聞社,2018,95p. 参照はp.64-65.
⑦鳥居ヤス子,かわさきようこ『やさいをそだてよう』 富山房,1991,31p. 参照はp.10.

NDC classification
NDC classification

616:食用作物

View the other metadata
URL on this page
URL on this page

http://digioka.libnet.pref.okayama.jp/detail-en/id/ref/M2019122618530308406