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北極星の交代

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北極星が交代することがわかる児童書を読みたい。

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①『宇宙のふしぎ』では、「北極星が動かないのはなぜ?」の項目で、「北極星は動かないといいましたが、じつは、ほんの少しだけ動いています。これは、地球の地軸の向きがわずかに動いていて、北極星からずれるためです。地軸のこのような動きを、「歳差」といいます。歳差とは、さきほどのコマの例でいえば、コマの回転がおそくなったとき、軸がぶれてかたむきながら回るような動きのことです。地球の歳差は、回転がおそくなったために起こるのではありません。月や太陽の重力による潮汐力で、地軸をたおそうとする力がはたらくためです。歳差で、地軸は約2万6000年かけて小さな円をえがくように動くと考えられています。この歳差があるため、過去の北極星は、数千年の周期で交代しています。」とあり、北極星の交代について、「現在の北極星はこぐま座のポラリスですが、約3000年前は、こぐま座のコカブ、約5000年前には、りゅう座のトゥバンという星が北極星でした。約2000年後には、北極星はケフェウス座のエライに、約8000年後には、はくちょう座のデネブ、約1万3000年後には、こと座のベガが北極星となります。そして、約2万6000年後、また北極星は、こぐま座のポラリスにもどるのです。」と記載されている。

②『星と星座のふしぎ』では、「「数千万年のスケールで「北極星」の役割はチェンジ」の項目で、「現在、わたしたちが「北極星」として見ている星は、「こぐま座のポラリス」とよばれる星です。ただ、今から約4500年前に真北の位置で輝いていたのは、この星ではありませんでした。つまり、こぐま座のポラリスが北極星ではなかったのです!!調べてみると、「りゅう座のツバーン」という星が、真北に位置していました。」とあり、さらに、「北極星とは特別な星のことではなく、地球から見て、天の北極に位置する星のことを指します。ですので、永遠に同じ星があるわけではないのです。北極星の役割をはたす星は、数千年、数十万年という長い時間の流れとともに次々と交代していきます。たまたま今は、こぐま座のポラリスが天の北極に位置する場所にあるために、わたしたちは北極星として見ているだけなのです。」と説明されている。
 また、「地球は、地軸を中心に自転運動をしています。でも、公転面に対し、地軸は垂直に立っているわけではありません。つねに約23.4度かたむいています。その姿は、まるでコマが回転軸をななめにかたむけて、ゆっくりと回転しているようなもので、地軸も同じように数万年の周期で方向を変えていくのです。このような首ふり運動を「歳差運動」といいます。なお、地球の歳差運動は、1回転するのに2万5920年もかかるそうです。そして、この運動によって天の北極の位置が少しずつ変わっていきます。」とあり、北極星の交代について、「たとえば、現在はこぐま座のポラリスの近くに天の北極があるため、この星が北極星の役割をまかされています。でも、地球の歳差運動によって、約8000年後には夏の代表的な星座の「はくちょう座のデネブ」が、約1万2000年後には「こと座のベガ」が、新たに北極星の役割をまかされることになるようです。」と記載されている。「北極星」の位置については、図やイラストで説明されている。

③『星座』では、「歳差運動」の項目で、「地球の自転軸の方向が変わる動きを歳差運動といいます。自転軸は公転する面に垂直な方向から23.4度傾いていますが、その向きは傾きを保ちながら図のように変化し、約2万6千年で一周します。そのため、公転で一周する365.2564日と太陽が赤道上にくる春分から春分までの365.2422日(こよみの1年)とではわずかに違いがあり、これを歳差といいます。北極の方向は長い間に変化するため、トゥバーンのほかにおりひめ星(こと座のベガ)やケフェウス座γ星(エライ)なども北極星になることがあります。」と記載されている。

④『NHK子ども科学電話相談[9]』では、「北極星が真北じゃなくなるって本当?」の質問に対して、「正しくは別の星が北極星になります。いまはこぐま座のポラリスという星が北極星ですが、約1万2000年後にはどの星が北極星になっているでしょう?」というクイズがあり、その答えとして「こと座のベガ」とあり、さらに、「地球はコマのようにクルクルと回転しています。その回転のじくを真北にのばした先にあるのが北極星で、現在はこぐま座のしっぽのポラリスという星なんですね。ところがその回転じくは、コマが回りながらたおれかけるときに首をふるのとおなじように、大きな円をえがくようにゆっくりと回っています。そのため、長い時間のうちには回転じくの先にある星が移り変わっていくのです。すると、いまの北極星のポラリスは、真北ではなくなります。このじくが回転する動きを「歳差」といい、約2万6000年でひと回りしています。」と記載されている。

⑤『星・星座』では、「ベガが北極星に?!」の項目で、「現在、北極星は1年中真北の空にかがやいていて、方角を知るのに役立っています。しかし、地球の自転軸の動きによって、長い時間をかけて北極星の役割をする星は変わっていきます。」とある。また、「天の北極のうつり変わり」として、「現在の北極星は、こぐま座のα星です。地球の自転軸は2万6000年の周期でゆっくりと円を描くように動くため、天の北極がずれ、今から1万2000年後には、七夕の織女星ベガが天の北極を示す北極星になります。」とあり、地球の首ふり運動や天の北極のうつり変わりの様子が図やイラストでも説明されている。

⑥『知らなきゃよかった宇宙の話』では、「昔の北極星は今はただの星!」の項目で、「北極の位置を示すように輝く北極星。現在の北極星はこぐま座のポラリスだけど、未来には別の星が北極星になる。北極星は北極から1度ずれていて、何千年も経つと遠い場所に移動してしまうからなんだ。約5000年前のエジプト時代は、りゅう座のトゥバン(A型)が北極星だった。」と記載されている。

⑦『なぜ?どうして?宇宙のふしぎNEWぎもんランキング』では、「北極星は北の方角の目印になっているよ。でも、太陽や月の引力の力で、地軸は約2万6000年周期で動くんだ。だから、将来は今とちがう星が北極星になるよ。」と記載されている。

⑧『オールカラー楽しくわかる!地球と天体』では、「遠い未来、北極星になる星は、ベガ、アルタイル、デネブのどれ?」というクイズの答えとして、「ベガ。地軸の向きが変わり、約1万2千年後に北極星になる。」とある。

⑨『星と星座のひみつ』では、交代する北極星について、漫画とイラストで紹介されている。

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北極星の交代

(ホッキョクセイノコウタイ)

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①『宇宙のふしぎ』 PHP研究所,2010,127p. 参照はp.56-57.
②荒舩良孝『星と星座のふしぎ』 すばる舎,2015,191p. 参照はp.23-24.
③石川勝也『星座』 メイツ出版,2006,168p. 参照はp.23.
④NHKラジオセンター「子ども科学電話相談」制作班『NHK子ども科学電話相談[9]』 NHK出版,2015,128p. 参照はp.19-20.
⑤藤井旭『星・星座』 学研プラス,2017,216p. 参照はp.71.
⑥高水裕一『知らなきゃよかった宇宙の話』 主婦の友社,2019,160p. 参照はp.126.
⑦『なぜ?どうして?宇宙のふしぎNEWぎもんランキング』 学研教育出版,2014,192p. 参照はp.44.
⑧『オールカラー楽しくわかる!地球と天体』 ナツメ社,2020,224p. 参照はp.93-94.
⑨『星と星座のひみつ』 学研,1992,145p. 参照はp.68-71.

NDC classification
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440:天文学.宇宙科学

443:恒星.恒星天文学

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