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ノルウェーの刑務所
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①世界9か国の刑務所を紹介した『囚われし者たちの国』の第8章「正義?―ノルウェー」には、「ノルウェーの刑務所は小規模で、(中略)外の暮らしとできるだけ違わないような設計がなされている。投獄される人が暮らしていたコミュニティは、服役中もその囚人に医療や教育など様々な社会サービスを提供する。」とある。具体的なものとして、バストイ刑務所、ハルデン刑務所の建物や受刑者の生活の様子が紹介されている。
②『内外教育』2018年8月21号の「ノルウェーの女性刑務所と若者支援」には、首都オスロにあるブレッドバイド女性刑務所の教育や社会復帰への移行支援の取り組みが紹介されている。その中で「スタッフは受刑者に対して「共に過ごす」「語り合う」ことを重要な処遇理念とし、安定した生活基盤の形成を目指している。」「基礎的な学校教育の保障と職業教育プログラムの充実に注力している。」とある。
③『難題解決の達人たち』の「5章 長い目で考える~明日のことに今日取り組む」には、2010年に開所されたハルデン刑務所の様子について記述されている。「ノルウェーの建築家は、ハルデンを小さな村のように設計した。建物も暗く雨染みのついたコンクリートではなく、煉瓦とカラマツ材、トタンで造られている。窓に鉄格子はなく、外壁はところどころ木立に隠されて見えない。(中略)ハルデンはどこかの大学のキャンパスかシリコンバレーの新興企業の本社にも見える。」とある。
④『ばっちゃん ~子どもたちの居場所。広島のマザー・テレサ~』には、「ノルウェーは、厳罰化へと舵を切る世界の潮流に逆行し、罪を犯した人に優しくする方針をとり、再犯者を減らすなど結果を出している。(中略)一人ひとりに個室が与えられ、個室の大きな窓には光を採り込むため鉄格子はない。トイレ、シャワー、冷蔵庫なども完備され、薄型テレビは壁に掛けられているためベッドに寝転がりながらテレビを見ることができる。共有のキッチンと、ソファやコーヒーテーブルを備えたラウンジもある。面会に来た家族が泊まれる宿泊施設もある。」とある。
⑤『世界』833号の「厳罰は有効な刑罰なのか」には、「一九八〇~九〇年代にかけて、ノルウェーの刑事司法は寛容化を進めました。(中略)刑事司法においても人間的な対応を重視します。犯罪者に対する矯正やリハビリという手法をとりながら、実際に犯罪が減ってきているのです。」また、「ノルウェーには死刑はない。終身刑もない。最高刑は禁錮二一年だ。でも刑期が満了しても、二つの条件をクリアしないと出所できない。そのひとつは帰る家があること。そしてもうひとつは、仕事があることだ。」などの記述が見られる。
⑥バストイ刑務所のHPには、ノルウェー語であるが
「バストイ刑務所について」に受刑者の生活の様子が動画で紹介されている。また、受刑者が余暇にできることや島の自然を紹介する写真が多数掲載されている。(2022.1.22確認)
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