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アカシアの花
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①『平凡社大百科事典 1 ア‐イワ』のアカシアの項目によると、「マメ科アカシア属に含まれる500種以上の種類の総称名である。(中略)日本ではアカシア類をミモザと通称するが、これはイギリスで、フランス南部から切花として輸入されるフサアカシアがミモサmimosaと呼ばれることから来たものである。(中略)また、ニセアカシアをアカシアと呼ぶ人も多い。」とあるが、小説や歌についての記述はない。
②『APG原色樹木大図鑑』には、ハリエンジュ(ニセアカシア)、フサアカシア(ハナアカシア)のそれぞれの解説とカラー図版が掲載されているが、文芸作品との関連については記述がない。
③『知っておきたい100の木』の針槐(ハリエンジュ)の項目には、「ハリエンジュは植物学上の標準和名である。しかし、一般には、ニセアカシアの名前で通っている。歌謡曲や小説では、ほとんどアカシアの名前が、間違って通用している。北原白秋の『この道』から、石原裕次郎の『恋の町札幌』まで、ハリエンジュはアカシアと歌われてきた。アカシアという音の響きがいいせいだろう。ニセアカシアでは、歌に乗せにくい。小説『アカシアの大連』は、ハリエンジュが大連にたくさん植えられていることからついた題名。」と書かれている。白花の花房と食用に天ぷらにした花房のカラー写真がある。
④『帰化植物を楽しむ』のニセアカシアの項目で「ニセアカシアは、高さ20mくらいになる北アメリカ原産の落葉樹である。枝に鋭いトゲがあり、別名をハリエンジュという。初夏に藤の花を想わせる白花の房を下げ芳香を放つ。明治8年に北海道に街路樹に輸入され、山地の崩壊地の緑化木や肥料木としても利用された。札幌ではアカシアとして親しまれた。北原白秋の「この道はいつか来た道。ああ、そうだよ、アカシアの花も咲いてる」の詩は、この樹木の花のことである。現在では全国的に野生化して川に添った土手などによく見る。」とある。通常の白花とやや桃色を帯びた花房のカラー写真が紹介されている。
⑤『日本の帰化植物』の索引でアカシアを引くと、「ハリエンジュ ニセアカシア」の項目で説明があり、「誤ってアカシアとよばれることが多い。」とある。カラー写真あり。
⑥『ニセアカシアの生態学』では、ニセアカシアの利用の歴史、生態、分布ならびに管理について記述されている。特に秋田県北東部にある小坂町では人口6,400人程度の町にニセアカシアが300万本以上生えていると言われ、「アカシア」と呼び慣わしてアカシア祭りなどのイベントが開かれているとある。口絵にミツバチが集まる花房のカラー写真あり。
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