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小沼丹の馬画帖
Content of questions
①『うるわしきあさも』(当館未所蔵)に収録されている阪田寛夫の遺稿「鬱の髄から天井のぞく」で、
阪田氏が小沼丹の遺作「馬画帖」の馬の瞳について追想を寄せているが、この「馬画帖」は小説あるいは随筆なのか、
それとも小沼丹が描いた絵のことなのか知りたい。
Content of answers
②『小沼丹全集第1巻』についている月報に阪田寛夫の「クリスマスの馬」が掲載されており、その中に
「次女の川中子李花子(かわなご りかこ)さんから『馬画帖』という私家版が送られてきました。(中略)李花子さんの指摘の通り、
やわらかな鉛筆描きの、小沼さんの馬の目が優しくあどけない」とあり、絵の画帖であることがわかった。
また、「『馬画帖』より」として、馬の絵が添えられている。
さらに、③『小沼丹全集第4巻』には年譜があり、そこにも1997(平成9)年に「九月、小沼丹が病床で描いていたデッサンを集め、
次女の川中子李花子編『馬画帖』(私家版)刊。」とある。
そして、④『小沼丹全集補巻』の月報にある久世光彦氏の「エトランジエの含羞(はじらい)」でも「晩年に彼が描いた馬のデッサンや、
スペイン人らしい男の絵を見たことがある。『馬画帖』というらしい」とあり、阪田寛夫氏の遺稿に小沼丹の馬の絵のことを
書いていることについても述べている。
また、⑤「随感ゆりかごの小沼丹」でも「多年持ち続けたイメージをスケッチしたと思われるそれらの絵は、(中略)『馬画帖』という
私家版に収められている」とあり、『馬画帖』が絵であることを示している。
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