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マオリ族の織物工芸
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①『ニュージーランド百科事典』の「マオリ衣服」の項には、「丈夫な繊維が含まれているフラックス(ハラケケ)の葉」を使った編み方が説明されている。また、「マラエ」の項には、「彫刻の家の名の通り、破風、ヴェランダの両端の柱、内部の棟を支える柱、壁面の柱などのすべてに、赤く彩られた華麗な彫刻が施されている。壁面の柱と柱の間にはトエトエなどの植物を編んで作ったパネル(トゥクトゥクtukutuku)がはめ込まれている」と記述されている。「フラックス」の項には、ニュージーランド全土で見られる植物であり、「葉からとった硬質繊維は長く柔らかで光沢がある。マオリは衣服、かご、敷物などに加工した」と記述されている。
②外国語資料『Maori customs and crafts』には、事典の項目として、衣服だけでなくヘッドバンドや合羽といった織物に使われる「FLAX」や、家の壁面を飾るパネル「トゥクトゥク」についてとそのパターンの図を解説している「REED WORK」、フラックスを使った編み方を図と共に説明している「WEAVING」などが掲載されている。
③『写真で知る世界の少数民族・先住民族[4]マオリ』には、「美術と文化」の項があり、「アシやフラックス(ハラケケ)のような作物で編みこみ細工をしました。衣服、かご類、はきもの、家の中のかべをおおうパネル(羽目板)を作ったのです。女の人が編むさまざまな模様の見事なパネルは、彫刻をした柱と柱の間のかべを装飾しました」とも書かれている。
④『糸から布へ』の「もじり Twining」には「ニュウジーランド・マオリ族の緯もじり技法」の項があり、「ニュウジーランドには、機を使う本格的な織技法はなく、緯もじり技法の籠を多く作り、敷物や船の帆、食器などは、ココヤシやパンダヌスの葉や繊維を、手と足を使いながら斜め交差技法で組む」と記述があり、緯もじり技法の図が示されている。また、マオリ族のヘアバンド「ターニコ」や、「もじり始めと終わりの経糸処理」についても図を伴って解説されている。
⑤『世界のおみやげ図鑑』には「大洋州」の項があり、「ニュージーランド」の中の「COLUMNマオリ族の工芸品」には、「先住民マオリのアートは世界的に有名。編み物、彫刻、タトゥー、絵画の4ジャンルが特に多く見られ、上で紹介したポウナムのほか、カゴや敷物などラランガと呼ばれる織物工芸などが有名」と記述されている。
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