Reference Database > 日本からの外来植物
日本からの外来植物
Content of questions
Content of answers
①『外来生物』の「日本から海外に出た外来種」の項には、外来種となった13種の生物や植物が紹介されている。そのうち、外来種となった植物として「クズ」、「ススキ」、「イタドリ」、「ワカメ」、「タマハハキモク」について記載がある。それぞれの植物がいつ・どうやって世界へ出たのか、また、移入地でどのような被害が出ているのかが紹介されている。
②『めざせ!国内外来生物マスター1』の「日本発!世界で問題になっている外来生物」の項には、「イタドリ」と「ワカメ」が紹介されている。イタドリの項には、「やせた土地や塩分のある土地でも育つのでヨーロッパの気候と相性がよく、19世紀に日本からもちこまれると、ばくはつ的にふえました。建物のゆかや道路のアスファルトをつきやぶって生えてくるほど生命力が強く、駆除も大変なため、大きな問題になっています。ヨーロッパの中でもイギリスでは、イタドリの天敵の昆虫を日本からもちこみ、駆除に役立てる取り組みもおこなわれています。」とあり、イタドリの天敵の昆虫であるイタドリマダラキジミも写真付きで紹介がある。また、ワカメの項には、「日本近海に育つワカメは、バラスト水にまぎれこんで世界中にひろがり、各地の沿岸で定着しました。一度定着するとまたたくまにひろがるので、海の生態系をこわすほか、漁業にも大きなえいきょうが出ています。」と紹介されている。
③『外来生物はなぜこわい?1』の「日本の在来生物も外国では外来生物になる」の項には、「イタドリ」と「ワカメ」が紹介されている。イタドリについては、「イタドリは東アジア原産の多年生植物。19世紀にシーボルトによって、日本からヨーロッパにもちかえられた。もともとは園芸用として育てられていたが、その繁殖力の強さから、今では現地の在来植物をおびやかしている。」とあり、「イギリスではイタドリの天敵として、イタドリマダラキジラミという昆虫を日本から輸入することまでおこなわれている。」と記載されている。また、ワカメについては、「貨物船は荷物が少なくなると、おもりとして海水を取りこむ。この海水をバラスト水という。日本でこの海水のなかにワカメの胞子が入りこみ、ニュージーランドやオーストラリア、ヨーロッパに運ばれた結果、外来生物としてふえている。」とあり、「ワカメを食べない国ではじゃまものでしかなく、ほかの海藻の生える場所をうばってしまうことから、問題となっている。」とある。
④『外来生物ずかん』の「日本の生物も、外国では侵略的外来生物」というコラムには、「クズ」が紹介されている。「クズは19世紀に開かれた万国博覧会のとき、アメリカに運ばれました。アメリカでは、クズは家や庭、緑化が必要な土地などに緑を増やすのに良いとされ、20世紀前半までは、もてはやされました。」とある。また、移入地での扱いについて「クズは迷惑な外来植物として『ジャパニーズ・グリーンモンスター(日本の化けもの植物)』というありがたくない名で呼ばれ、『侵略的外来生物』に指定されて、防除(増えひろがらないよう取り除くこと)が続けられています。」とある。
⑤『ゆるゆる外来生物図鑑』の「日本から海外へ行った外来生物②」項には、「ワカメ」が紹介されている。「ワカメは日本や朝鮮半島ではおいしい海藻だけど、そのほかの地域ではあまり食用にされないんだ。これも船のバラスト水にまぎれて世界各地に拡がったんだよ。」とある。移入地では「カキやホタテなどの養殖用のロープについて収穫や生育のじゃまをしたり、網や機械にからまったりするやっかいものになっているよ。」とある。
Library / institute
岡山県立図書館
Category Information
![]() | Reference Database > レファレンス事例データ > 岡山県立図書館 |
---|