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備前焼 

動画数:1本

カテゴリ情報

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メタデータ

タイトル
タイトル

備前焼 

(ビゼンヤキ)

郷土情報の種類
郷土情報の種類

動画

作成者または作成団体
作成者または作成団体

テレビせとうちクリエイト(制作グループ)      

(テレビセトウチクリエイトセイサクグループ)

公開者または公開団体
公開者または公開団体

岡山県立図書館

(オカヤケンリツトショカン)

共同作成者または共同作成団体
共同作成者または共同作成団体

立石 憲利

(タテイシノリトシ)

郷土情報の概要
郷土情報の概要

瀬戸、常滑、丹波、信楽、越前とともに、日本6古窯の1つに数えられる備前焼。釉薬を一切使わず、土と炎の出会いによって生み出される茶褐色の渋い風合いが魅力です。素朴さの中にも、神秘的な美しさを兼ね備えた備前焼は、他に例を見ない、歴史と伝統に培われた芸術です。備前焼の歴史は古く、古墳時代に須恵器を作っていた陶工たちが、平安時代から鎌倉時代にかけて、より実用的で耐久性の高い器の生産を手がけたのが始まりと言われています。鎌倉時代頃から、現在のような茶褐色の作品が登場しはじめ、地元伊部で採れた粘土が使われるようになったのは、室町時代の終わりごろとされています。実用性に加え、その渋さが堺・京都の茶人に認められた桃山時代。その後は、芸術作品としても名を成すようになりました。これまでに、各地で次々と新たな焼き物が登場し、生産が圧迫された時期もありましたが、およそ1千年の歴史の中で伝統は育まれ、金重陶陽、藤原啓、山本陶秀、藤原雄の4人の人間国宝が誕生しています。現在も、400人以上の優秀な陶工たちの手により、幾多の作品が世に送り出されています。およそ1300度の炎の中で、約2週間にわたって焚き続けることでできあがる備前焼特有の多彩な窯変は、いずれも神秘的な美しさを持ち魅力的です。代表的なものは5種類。窯の中で、木の灰が溶けて流れた模様が特徴の「胡麻垂」(ごまだれ)。平たい鉢や皿の上に、他の作品を重ねた時に、牡丹餅のような跡が残るもの。桟切(さんぎり)は、作品の周りに炭火が積もって鉄分が還元され、その部分が変色したものです。窯の中で偶発的にできる、再現の難しい模様を、窯変(ようへん)といいます。そして、緋すき(ひだすき)は、作品同士がくっつくのを防ぐためのわらの跡が、赤や朱、茶色の模様として残ったものです。およそ1千年もの間、途絶えたことのない炎によって作り出された、多彩な窯変美。素朴な土味と簡素な造形、そして固く緻密な焼き上がりに見せられた愛好者は、遠く海外にまで及んでいます。

場所
場所

岡山県備前市東片上

NDC分類
NDC分類

751:陶磁工芸

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http://digioka.libnet.pref.okayama.jp/detail-jp/id/kyo/M2004090621561137682