旧足守藩の大名庭園です。いまでは足守地区の公園として一般に開放されており、四季折々の景色、風情が楽しめる憩いの場所として、市民に親しまれています。本映像は、岡山要約筆記クラブのご協力により字幕を追加したものです。また、字幕で表示された料金等は、映像制作時のものとなります。ご了承ください。 【字幕テキスト】岡山市の北西部にある足守地区。ここは豊臣秀吉縁(ゆかり)の陣屋町で、現在も武家屋敷や土蔵造りの旧家が当時のまま残っており、町並み保存地区に指定されています。足守藩主木下家の大名庭園であった近水園(おみずえん)。御殿山を背景にした池泉回遊式の庭園で、足守川の近くにあることから名付けられました。近水園が造られた時期は定かではありませんが、18世紀の初め6代藩主の木下公定(きんさだ)の時と推定されています。およそ5500平方メートルの園内には20本あまりの桜の木が植えられており、春には花見客で賑わいます。足守川から水を取り入れた池には、藩主の長寿と繁栄を願って鶴島(つるしま)と亀島(かめしま)が浮かんでいます。池のほとりに建つ数寄屋造りの吟風閣(ぎんぷうかく)は、宝永5年170年に京都御所で使われた木材の残りを活用して造られました。茅葺の切妻屋根で、2階は舟底天井1階はさし天井と凝った造りになっています。ユニークなのが雨戸、戸袋が奥にあり 開閉の時に部屋の隅柱で直角に敷居を滑らせるカラクリが施され、当時の様式を色濃く残しています。情緒豊かな足守の町並みを歩きながら江戸時代に想いを馳せてみてはいかがでしょう。 |