哲西町上神代日長谷(にっちょうだに)地区で、毎年12月第1日曜日に行われる祭。鎌倉時代から続けられているものです。わらで作った大蛇を社(綱之郷神社 つなのごうじんじゃ)に祭り、豊作を祈ります。本映像は、岡山要約筆記クラブのご協力により字幕を追加したものです。また、字幕で表示された料金等は、映像制作時のものとなります。ご了承ください。 【字幕テキスト】岡山県の北西部に位置する哲西町。面積の80%が山林という豊かな自然に囲まれた町です。哲西町の上神代日長谷地区で毎年12月の第1日曜日に行われる蛇形祭。今からおよそ700年前の鎌倉時代から続けられている伝統的な祭です。かつてこの地区に住み着いた大蛇が山に放牧している牛や馬を食べたり田畑を荒らしたりして住民を苦しめていました。見かねた僧侶が祈祷を行い大蛇を退治しましたが、その後僧侶は熱病で死んでしまい、さらに村の川にも毒が混じるようになりました。そこで地元の人達が祟りを鎮めるために社を建て大蛇の霊を祀ったといわれています。祭では藁で作った長さおよそ7mの大蛇を綱之郷神社に祀り豊作を祈ります。なおこの神社は牛や馬の守り神としても信仰されています。こちらは日長谷地区の中央を流れる三光川に見られる薮椿の群生。大蛇退治のとき僧侶が皆に打ち込ませた椿の逆杭が残っていると言い伝えられており、この椿が見頃を迎える頃蛇形祭が行われます。地元の人達が守り続けている伝統的な祭をご覧になってはいかがでしょう。 |