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「ナギ神」の神名の漢字について

質問内容

諾神社(奈義町成松地区)の祭神「ナギ神」の神名には、いろいろな漢字があてられている。そのうち「奈〓(ナギ。〓は漢字「送」のつくり部分)」は「奈癸」が転じたものと聞いたことがある。 そのことがわかる文献があれば知りたい。

回答内容

『三代実録』巻上(増補六国史)p.183に「奈〓【←送のつくり部分】(ナギ)神」という神名がでてくる。
また、次頁上段注釈に「奈〓神、式外、神祇志に在勝田郡広岡郷成松村今属勝北郡とあり〓は癸の訛」とある。
なお、依頼者によれば「式外、神祇志、、」は神祇志に掲載されている式外社の意味ではないか、とのことであった。
『神道書籍目録』上巻p.222「神祇志」の項に「本名は大日本史神祇志、、」とあり、『大日本史』第6神祇志中の作国部分の「官帳不載者」p.483には典拠である『三代実録『中の文が記載されていた。
また、『神祇志』執筆の資料とされる文献として『神祇志料』中の「式外諸神」美作国の項には「奈癸神」とあり、注釈には「神階記、奈美に作る。」とあった。
『神階記』をあたったところ、確かに「奈美」の漢字があてられていた。 ただし、いずれの資料も「〓(漢字「送」のつくり部分)」が「癸」の訛であることをあらわす記述はなかった。

回答館・回答団体

奈義町立図書館

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「ナギ神」の神名の漢字について

(ナギシンノシンメイノカンジニツイテ)

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奈義町立図書館

(ナギチョウリツトショカン)

情報源(回答)
情報源(回答)

徳川光圀編『大日本史』第1-13,東京 吉川弘文館,1911-1918,15冊,第6:神祇志
栗田寛著述『神祇志料』京都 思文閣,1971,2冊(昭和2年刊の複製).参照はp.502.
『続群書類従』第3輯上:神階記,東京 続群書類従完成会,1959,412p.参照はp.152.

場所
場所

岡山県勝田郡奈義町

NDC分類
NDC分類

170:神道

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