回答内容
『今どきの冠婚葬祭』(世界文化社)の中で長寿祝いの名称として数え年100歳について「百寿」とする一方、『絵で見る慶弔事典』(三省堂)では賀寿の名称として100歳を「上寿」(じょうじゅ)としている。さらに『名数絵解き事典』(叢文社)の「百賀」の項には「百賀の祝とは一〇〇才の長寿の祝。九十九才の白寿につぐもの」とあり、「百八才」の項に「茶寿」と説明がある。『類語大辞典』(講談社)でも「茶寿」が「数え年108歳(の祝い)」という記述が確認できる。なお、『類語新辞典』(三省堂)および『日本語大シソーラス』(日外アソシエーツ)では100才以上での該当する名称は確認できない。『国史大辞典』の「通過儀礼」の項についても108才の「茶寿」までの記述までにとどまっている。 web検索サイト「google」で“茶寿”と“祝年”でAND検索をしたところ、岡山県神社庁ホームページが検索結果の一つに現れ 、当該サイト内の「神道豆知識」コーナーに「祝年には還暦61歳、古稀70歳、喜寿77歳、傘寿80歳、卒寿90歳、白寿99歳、百寿100歳、茶寿108歳、皇寿111歳、昔寿120歳、天寿182歳などがある」と説明されている。『神道事典』(弘文堂)の「還暦」の項に111歳として「皇寿(百十一歳)」が挙げられ、「皇の字が白と玉に分解され、白が同じく九十九、王が十と二からなり、十二ということで、これを合計して百十一とされる」と説明がある。また、『日本国語大辞典 第二版』(小学館)では「茶寿」と「皇寿」までの記述があったが「昔寿」の項はなく、「天寿」は具体的な年齢についての言及がない。
回答館・回答団体
岡山県立図書館