回答内容
マーケティングとは、マーケット(市 場)+ 働きかける(ing)の合成語で出来ています。文字どおり、お客様との双方向でのやり取りによって、顧客満足を提供するという企業活動を表しています。 販売活動(セリング)とマーケティングとの違いを知る場合、まず、お客様が要求する商品の「需要」とメーカーが「供給」する商品のバランスについて触れてみる必要があります。昭和30年代までの需要>供給あるいは需要=供給の関係のなかでは、メーカーは商品を生産し市場に流せば売上・利益が確保できた良い時代でした。 しかし、昭和40年代以降は需要<供給と逆転し、ほとんどの商品が市場や家庭に行き渡り、市場はすでに成熟段階に到達しております。現在はすでに持っている商品の買い替え需要が中心で、同じような商品が氾濫する中、消費者の商品を見る眼は非常に肥えてきました。つまり、「商品が売れない時代」に売るためには、市場に働きかけて市場が望む商品をつくりあげていく活動、つまり、マーケティングの存在が重要となるわけです。 単に販売活動(セリング)と言うと「売る」ことですが、マーケティングは顧客との双方向のやり取りによる「顧客満足」を提供することです。消費者の立場にたって、誰に・何を・どのように販売するのかをコンセプトとしてまとめ、売れない時代の「売れる仕組みづくり」に取組みましょう。
回答館・回答団体
岡山県産業振興財団