回答内容
石川謙著『日本庶民教育史』p.262-266.に,文部省編『日本教育史資料』所載の寺子屋表では,「全国の七割五分以上の地方を網羅して、15,560校の寺子屋を列挙している」とある。ただし、埼玉、茨城、岩手、奈良、香川、愛媛、沖縄の七県の報告がなく、調査の精粗が地方々々によって異なっていることが指摘されている。佐藤健一編『江戸の寺子屋入門』p.15.では,東京府や群馬県の例から『日本教育史資料』の数よりは多く存在したとの記述がある。 また,江戸教育事情研究会著『寺子屋の「なるほど!!」』p.28-29.では,高田稔氏による神奈川県内の調査結果が、神奈川県内に1,186校の寺子屋があったとしていることから、全国の寺子屋総数は『日本教育史資料』の総数15,564の「2倍から3倍、4倍の寺子屋が存在していたと考えられる」とある。
回答館・回答団体
岡山県立図書館