資料1にフロレンス・ナイティンゲールの代表的著作,『NOTES ON NURSING』(1859年発表)の全訳が掲載されている。p.1の「訳者まえがき」には「NOTES ON NURSINGはわが国では“看護覚え書き”と題され,看護職者をはじめ保健医療関係者の間で広く知られるようになって久しい」とある。資料2には,『Notes on Nursing』の原文と日本語訳の対訳,さらに英語の難解な箇所に注釈を加えたものが掲載されている。資料3には,11名のアメリカの看護学者による『『ノーツ・オン・ナーシング』と私』とともに『NOTES ON NURSING』の訳文,復刻(英文)が掲載されている。資料4には『看護覚え書』についての書誌学的研究が掲載されている。p.1「はしがき」には「原文を段落,文,節,句,単語へと徹底的に解体することによって,日常の読み方では見えなかった概念の母胎や,思考の流れ,思想の構築方法などテクストそれ自体がもつ隠れた事実を浮き彫りにすることを本研究書のねらいとした」とある。資料5には,大正2(1913)年に日本赤十字発行所から出版されたフロレンス・ナイチンゲール原著・岩井禎三訳『看護の栞』が,原本の本扉から奥付までの全ページが原寸収録されている。資料6には,ナイチンゲールによる,看護に直接論及した小論考七篇の訳文,解題などが掲載されている。