回答内容
適切な在庫管理なくして物流の効率化はありえません。 補充発注方式を大別すると“定量発注方式”と“定期発注方式”の2種類があります。 (1)定量発注方式 定量方式方法は、補充点(在庫の最大量)と発注点(在庫がその量まで減少したら仕入先に発注する数量)をあらかじめ設定しておき、発注点を割ったときに決まった一定数量を発注する方法で、コンピュータによる自動発注システムを取り入れるケースが多いようです。 ①発注時期、発注量が自動のため管理が容易、 ②発注量が一定のため、取扱費用と在庫量を節減しやすく在庫管理も確実、 ③経済ロットで一定量を発注できる、 ④計画在庫に一致させやすく品切れがない、 ⑤誰でも、発注作業ができる、・・・などのメリットがあります。 (2)定期発注方式 一方、定期発注方式は、月・水・金の週3日のように発注期間(日・曜日)が決まっており、補充点(最大在庫量)から現在庫を引いた数量を発注します。 ①発注量を自由に調整できる、 ②需要変動に対応しやすい、 ③需要予測が正確にできる、 ④発注周期が一定、作業の計画化できる、 ⑤多くの商品を同時に発注でき、在庫の減少もはかれる、・・・などのメリットがあります。 一般的にAランク商品は、在庫削減のためにも定期発注することが多く、Bランク商品は効率よい発注のため、定量発注することが多いようです。いずれにしても単品毎の発注・入荷・出荷をコンピュータで管理し、いつも現物と帳簿在庫を一致させて受注から出荷までの流れをスムーズにする事が大切です。最近では、受注実績により適正在庫リストを自動メンテし、常に鮮度の高い品揃えが出来るシステムが導入されています。
回答館・回答団体
岡山県産業振興財団