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中小企業で新商品開発に成功するポイント【経営関連FAQ1201】

質問内容

多くの中小企業では、売上、付加価値の増大などのため、優れた製品を開発し、経営の安定を望んでいますが、実際には、人材など経営資源の不足、忙しい、あるいは、適切な開発テーマがみつからない、などのため、有効な開発が出来ないことが多いのが実状です。これら問題に対処するため、成功する新商品開発のポイントについて教えて下さい。

回答内容

成功の重要なポイントは以下の通りです。/①経営者の新商品開発にかける不退転の決意と、ねばり強い意志。②必要な経営資源の準備。特に、人材、情報、技術、及び開発資金と時間の捻出。③思いつきでない長期的な視野での綿密な商品企画。④ねらう新商品の、現事業との関係における明確な位置付け。⑤開発の早い時期での販売ルート(売ってくれる人・組織)の目処付け。⑥顧客ニーズと自社の技術・設備をにらんだ新開発商品のテーマの決定。⑦特徴、差別化の明確な、分かり易いコンセプトの設定。⑧市場志向に基づく価格(競争力のある価格)と、これにバランスした機能・性能の設定。⑨使用者に新しいベネフィット(便益)が提供できる魅力のある機能・性能の創出。⑩販売前の市場における検証。焦点を絞った適切な販売促進活動の展開。/組織力が弱く、新商品開発経験が乏しい多くの中小企業にとって、特に重要なのは、上記の①です。仕事が忙しくなった、景気が良くなった、利益が出るようになった、などの理由から開発を中止するようでは、成功はおぼつかないでしょう。また、⑤も開発のキーポイントです。売ってくれなければ、いくら良い商品を開発しても役に立ちません。早い段階に販売ルートを決め、販売関係者の立場からの要望を、商品へしっかり反映する事も大変重要です。③については、開発商品で成功するには、ネタがあるからといった思いつきから始めてたのでは成功はまず望めません。これは典型的なシーズ・オリエンテッドな開発です。顧客ニーズを十分調査し、自社能力を考えた、売れる商品のポイントをつかんだニーズ・オリエンテッドな綿密な商品企画が重要です。

回答館・回答団体

岡山県産業振興財団

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中小企業で新商品開発に成功するポイント【経営関連FAQ1201】

(チュウショウキギョウデシンショウヒンカイハツニセイコウスルポイント ケイエイカンレンFAQ1201)

回答した図書館または団体
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岡山県産業振興財団

(オカヤマケンサンギョウシンコウザイダン)

情報源(回答)
情報源(回答)

(社)中小企業診断協会 岡山県支部・水口 正昭(中小企業診断士) Email: m-mizuguchi@sannet.ne.jp TEL0795-47-1986 FAX0795-47-1986 

NDC分類
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675:マーケティング

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