回答内容
ISOの規格は、ISOの指針で規格が最新のものであり、世界中の利用者のニーズを満たすために、定期的に改定することが定められています。今回の改訂は1987年版と1994年版の規格から得られた経験と、世界各国の意見を聞いて、環境マネジメントシステムの規格であるISO14000と同じようなマネジメントシステムとして平成12年12月に改訂され、平成12年12月20日に「JIS Q 9001:2000」として制定されています。ISO9001の1994年版の殆どの要求事項がISO9001:2000に含まれていますが、文書化の要求項目については、1994年版より大幅に縮小され、規格で要求される手順書としては、①文書管理②品質記録の管理③内部品質監査④不適合品の管理⑤是正処置⑥予防処置の6種類になっています。新たに追加された要求事項として、①継続的改善②トップマネジメントの役割の強化③規制及び法令の要求事項の配慮④関係する部門及び階層において測定可能な目標を設定する⑤品質マネジメントのパフォーマンスの測定として、顧客満足及び又は不満足の情報をモニターする⑥利用可能な資源に注意を払う⑦教育・訓練の有効性を決定する⑧システム、プロセス及び製品へ測定を拡張⑨品質マネジメントシステムのパフォーマンスに関して、収集したデータの分析があります。
回答館・回答団体
岡山県産業振興財団