回答内容
配食サービスとは、自ら食事を調理するのに支障がある高齢者等を対象として、カロリー計算やビタミンなどの栄養バランスの取れた調理済みの食事を提供するサービスです。高齢社会の到来や核家族化の進展により、高齢者のみの世帯が増加しており、市場規模は拡大しています。高齢者向けの配食サービスは、自治体によって提供されるものと民間事業者によるものとがあり、自治体が独自に宅配する食事は常温の弁当が主流ですが、民間企業が宅配するものには、冷凍した調理済み食料品を解凍・過熱して利用するものや、レトルト食品などを活用する動きがみられます。こうした品質の向上、選択肢の増加により、高齢者だけでなく、社会への進出が著しい単身女性や共働きの夫婦などにも配食サービスの対象は拡大しております。配食サービスへ参入している企業は、主に3つの類型に分かれます。第一に食材宅配業者からの進出企業があります。食材宅配市場は新規参入増加による競争が激化しており、新たな成長分野として配食分野に参入しています。第二に集団給食業からの進出企業があります。背景には、企業のリストラの一環として食堂業務を廃止する企業が増加し、集団給食分野が低迷していることがあります。
回答館・回答団体
岡山県産業振興財団