回答内容
山梨県出身の医師・歌人。1902(明治35)年3月26日~1943(昭和18)年4月29日。東京女子医学専門学校本科卒業後、東京市立大久保病院等の勤務を経て、1932(昭和7)年、自ら希望して邑久の長島愛生園に赴任。当時、遺伝による家系病であるとして自宅で十分な治療を受けられずにいたハンセン病患者に対し、入院・隔離治療すべきことをくり返し説いて歩くなど、園内の治療だけでなく、外部への積極的な検診活動・啓蒙を行った。これらの体験を記録としてまとめ、1938(昭和13)年10月、長崎書店より『小島の春』として出版、ベストセラーとなった。しかし、同年、肺疾患のため休職し、郷里山梨県春日居村で静養。1943(昭和18)年、肺結核のため41歳の若さでこの世を去った。長島愛生園に歌碑があるほか、郷里の笛吹市春日居町には、彼女の業績をたたえた小川正子記念館が建てられている。
回答館・回答団体
岡山県立図書館