回答内容
東京都出身の小説家。本名は永井壮吉。1879(明治12)年12月3日~1959(昭和34)年4月30日。東京高等商業学校附属外国語学校(現在の東京外国語大学)入学するが、落語家を目指す時期もあり、除籍になる。その後、文学に傾倒し、1902(明治35)年、エミール・ゾラの影響を受けた『地獄の花』を発表し注目を浴びた。1903(明治36)年、欧米に渡航し、帰国後の1908(明治41)年に『あめりか物語』、『ふらんす物語』を著し、耽美的作風を示す。1945(昭和20)年6月から8月末まで岡山に疎開。主な作品としては『濹東綺譚』(岩波書店 1947年)などがある。『断腸亭日乗』という膨大な日記を残しており、東京空襲で罹災し、疎開先で再び岡山空襲にあった様子は特に『罹災日録』(扶桑書房)として1947(昭和22)年に出版されている。『荷風全集』全24巻(中央公論社 1949-1953年)と『荷風全集』全30巻(岩波書店 1992-1995年)がある。
回答館・回答団体
岡山県立図書館