回答内容
IE(Industrial Engineering)は、作業のムリ・ムラ・ムダをなくして、付加価値を高める方法です。 岩坪友義著『コストダウンのためのIE入門』日経文庫(1995年)は、工場のレイアウトを傍らにおいて合理化を進めていく、工程分析中心に書かれています。IE手法の手順を一番多く使われているだろう順序に沿って説明しています。 ①改善対象を明確にするPQ分析。②材料から製品までのモノの流れを中心に調査分析する総括工程分析。③対象職場の稼働率を算出し、稼働率を下げている不稼動の要因分析を行うワーク・サンプリング法。④実際のレイアウト上をモノがどのように流れ、不合理な点はないかを検討するための流れ分析。⑤いくつかの工程があれば、必ず一番時間のかかるネック工程が存在し、これが全体の効率に大きな影響を与えます。工程能力を洗い出し、ライン・バランスをとって工程の均衡化を図るライン・バランス分析。⑥ネック工程、準ネック工程において人と機械の組み合わせがある場合、人と機械がお互いに干渉しお互いに稼働率を下げ合っているようなことはないかを分析する連合工程分析。⑦運搬は“お金を生まない”作業なので、各職場における運搬手段、運搬回数、運搬距離などを調査し、少しでも運搬の軽減・排除を行う運搬分析。
回答館・回答団体
岡山県産業振興財団