回答内容
生産工学はIE(Industrial Engineering)を日本語に翻訳した言葉です。IEには大きく分けて工程分析と作業分析の2つの分野があります。泉 英明著『生産工学(生産管理 理論と実践シリーズ)』日刊工業新聞社(1994年)は、主に作業分析と、さらに細かい動作分析が書かれている本です。作業分析は、人の動作のムダ、ムラ、ムリを排除して、作業しやすく、付加価値の高い作業に変えていくものです。 工程を単位作業、要素作業、単位動作、サーブリックに分けて分析します。サーブリック分析とは、作業を構成する動作をサーブリック記号で分析することによって、無駄な動き、不安定な動作を見つけだし、より効率的な作業方法を研究する手法です。サーブリック分析の手順、分析結果の改善ポイント・改善の着眼点が具体的に掲載してあります。 その他、運搬分析と活性分析、動作経済の原則、ストップウォッチ法による時間研究、標準時間の設定(PTS法、MM法)等が、実例を使ってわかりやすく説明されています。その他、流れ作業の作業編成や作業の自動化についても書かれています。
回答館・回答団体
岡山県産業振興財団