回答内容
産学連携を行うメリットは数多くあります。その主なものを上げてみます。①社外の高度な知恵が活用できること。大学教授などは、その道の第一人者です。このような人の高度な知恵を借りることができます。②大学教授は理論付けが得意です。これはある会社での例ですが、新製品かできたが、それが最適の設計かどうかわからなかったとき、大学教授に相談に行き、理論的に解析してもらったところ、もっとよい設計条件が見つかった例もあります。経験上行っていることに理論付けすることも必要です。③コストが安いこと。大学などとの共同研究において、大学では余り人件費を考えません。教授などは公務員(16年4月から、国立大学は独立行政法人になるが)であり、人件費は国の金でまかなわれています。研究の実際にタッチする大学院の学生は、学生のために人件費が不要です。研究者を1名社内で抱えることを考えると、数分の一の費用で研究者が確保できるといえます。④人材確保の突破口ともなる。通常大学などとの共同研究では、大学院などの学生が実験や研究の中心となります。このような人に共同研究を通じて自社の現場に来てもらうことで、会社の研究や将来性に惹かれて入社を決めたという例もあります。⑤自社の社員によい影響を与えることができる。共同研究を通じて、自社の社員、特に若手社員によい刺激を与えることもできます。
回答館・回答団体
岡山県産業振興財団