回答内容
KJ法とは、考案者である川喜田二郎の頭文字を取って命名されたもので、ブレインストーミングで出された問題点などを整理するのに便利です。ブレインストーミングはホワイトボードや模造紙などに直接書き込みその場でみんなで問題点を出し合いますが、KJ法は、個人単位でカードに記入したものをみんなに披露します。まず、主要テーマを決めます。問題点を各人が“一人ブレインストーミング”して、ポストイットなどのカードにどんどん問題点を書いていきます。問題点を出すときは対策は書かないようにしましょう。また、カードには1枚に1つのメッセージを記入してください。「1項目=1メッセージ」で要素分解することも論理思考の定石の1つです。人の意見を聞いて自分が閃いたものは新たにカードに書くとか発言することで、新しい発想を追加することができます。次に、カードが揃ったら、ラベルを書いた人が自分のラベル読み上げながら、模造紙の上で類似した問題点があるところに移動させます。同じようなグループが集まったら、それらを代表するカードを作成して(まとめたカードの類似性を題とする)グループ化します。同じような手順を繰り返して、小・中・大グループなど作っていきます。大きな模造紙の上にそれらがバランスよく配置できたら、最後にマジックでグループ編成ごとに枠を囲みます。さらにそれにタイトルを書いたり、囲み間の相互関係を図示します。部門の問題点をみんなが模造紙を囲んでカルタ取り風に楽しくやるのも一興です。注意点としてはブレインストーミングと同じです。FAQ「ブレインストーミングとは」を参照してください。
回答館・回答団体
岡山県産業振興財団