回答内容
今、どんな製造業でも多品種少量化へと向かっておりそのスピードが益々加速しています。一般的に生産品目は増大し、お客様の注文ロットは小さくなり、納期は短納期になっています。顧客嗜好の多様化や商品のライフサイクルの短命化ばかりでなく一つの大きな要因として大量でコスト追求する商品はどんどん海外生産(特に中国生産が顕著)に移行しているからです。おのずと国内生産品は中国生産化でメリットが出ない多品種少量品や短納期品となってきています。その結果小さいロットでの生産が余儀なくされているのでしょう。そのような中で段取り替えを増やさないでいると、生産ロットと受注ロットのギャップは増すばかりで、在庫増や納期遅延(欠品)を引き起こします。やはり実需に合わせて生産ロットを小さくしていく必要があります。当然、段取りロスが増加していきます。しかし造る側からすれば当然「在庫は減らしたい」「機械の稼働率はあげたい」のは当たり前です。しかし段取り替えを改善せずにこの2つのことを両立させることはできません。段取り替え回数を減らすのではなく、段取り時間の短縮などの改善に取り組まなければなりません。
回答館・回答団体
岡山県産業振興財団